大阪大学の就活事情は?就職先ランキング・平均年収・インターンを解説!
大阪大学は、関西圏有数の難関国立大学として知られ、日本の中でもトップレベルの大学です。
そんな大阪大学の学生の就活事情を徹底解説。
大阪大学の学生は早慶や他の難関国公立大学と同等の扱いを受け、多くの大手企業や優良企業からの求人が豊富であると噂されています。
本記事では、大阪大学に注目して就職先や卒業生の年収、どのような就職活動を行なっているのかについて、網羅的に解説します。
大阪大学の就職先ランキング
大阪大学の就職先ランキングを分析すると、幅広い業界にわたる大手企業への就職実績があります。
大学通信ONLINE|大阪大学によると、2023年の主な就職先は以下の通りです。
企業名 | 就職者数 |
---|---|
アクセンチュア | 32 |
関西電力 | 32 |
三菱電機 | 30 |
楽天グループ | 29 |
NTTデータ | 29 |
ダイキン工業 | 28 |
三井住友銀行 | 28 |
日立製作所 | 27 |
富士通 | 27 |
トヨタ自動車 | 26 |
クボタ | 24 |
三菱重工業 | 22 |
パナソニック | 21 |
大阪ガス | 20 |
三菱UFJ銀行 | 18 |
住友化学 | 18 |
NTT西日本 | 18 |
島津製作所 | 17 |
ヤフー | 16 |
NTTドコモ | 16 |
野村総合研究所 | 16 |
日本生命保険 | 16 |
大阪大学の就職先を分析すると、以下のような傾向が見られます。
- コンサルティング・IT業界
就職先の上位にアクセンチュア(32名)、NTTデータ(29名)、富士通(27名)、楽天グループ(29名)やヤフー(16名)がランクインしており、ITやコンサルティング関連の企業が多くみられます。 - 電機・重工業
三菱電機(30名)、日立製作所(27名)、三菱重工業(22名)への就職も目立ちます。 - エネルギー・インフラ
関西電力(32名)、大阪ガス(20名)など、関西圏の主要企業へ就職しています。 - 金融・保険業界
三井住友銀行(28名)、三菱UFJ銀行(18名)などのメガバンクや日本生命保険(16名)が代表的です。 - メーカー
トヨタ自動車(26名)、富士通(27名)、ダイキン工業(28名)や住友化学(18名)が上位に位置しています。
関西圏の大手企業(関西電力、大阪ガス)への就職が多い一方で、全国規模の大手企業にも多数の学生が就職しています。
これは大阪大学の学生が地域に限らずと全国どこにでも就職活動を行っていることを示しています。
また、大阪大学の学生が幅広い業界で高い評価を受けていることを示すとともに、関西圏の主要企業と全国規模の大手企業の両方に強いコネクションを持っていることが分かります。
大阪大学の卒業生の年収
大阪大学卒業生の年収推移は、他の旧帝国大学や難関私立大学と比較しても高いといえます。
日経転職版|大卒年収調査2022年版 出身大学別編 によると、大阪大学卒業生の平均年収は、874.7万円となっており、関西圏の大学の京都大学卒業生(949.5万円)には及ばないものの、神戸大学卒業生(907.5万円)とほぼ同じレベルであることが分かります。
年代別の年収の推移は以下の表のとおりです。
年齢 | 年収 |
---|---|
20代 | 534.2万円 |
30代 | 791.6万円 |
40代 | 1007万円 |
50代 | 1155.8万円 |
パスナビ|大阪大学によると、大阪大学卒業生は特に文系の学生が通信、金融などの分野で高い年収を得ている傾向があります。
対して理系の学生は、コンサル会社や、製薬、素材のメーカー、トヨタ自動車や三菱電機などの製造業大手への就職実績が多く、これらの業界が平均年収を押し上げている要因であると考えられます。
大阪大学の学生の就職活動
大阪大学の学生の就職活動は、学生の高いレベルを反映して、多くの分野で行われており就活の傾向も特徴的です。
高い進学率
特に理系の学生については、約88%が大学院(博士前期課程)に進学し、さらに高度な専門知識を身につけてから就職活動に臨むケースが多いです。
また、博士前期課程修了者の就職希望者のうち約98%が就職しています。
ほぼ100%の学生が企業に就職できている状況も高い進学率に影響していると考えられます。
(参考:大阪大学工学部|進路・就職情報)
企業との距離が近い!
大阪大学では就職活動の支援体制も充実しており、大阪大学キャリアセンターを通じて7,000社以上の企業からの就職依頼が来ています。
(参考:大阪大学キャリアセンター|在学生の方へ)
これにより学生一人あたりの求人数が非常に多くなり、就職する企業の選択肢も幅広いのが特徴です。
また、大阪大学は産業界との連携に積極的で民間企業との結びつきが非常に強いのが特徴として挙げられます。
めっちゃ!阪大工学部によると、文部科学省が発表した平成30年度の「大学等における産学連携等実施状況について」において、大阪大学は以下の3分野で国内トップを誇っています。
- 民間企業からの研究資金等受入額(共同研究・受託研究・治験等・知的財産)
- 民間企業との共同研究費受入額
- 民間企業との共同研究費受入額のうち1000万円以上の研究費受入額
研究室と企業との共同研究がきっかけで就職に結びつくケースもあるようです。
大阪大学の学生のインターン事情
大阪大学の学生のインターンシップ参加状況は、近年増加傾向にあり大学でも数多くの支援やセミナーが行われています。
インターンシップの種類は大きく以下の3つに分類されています。
- 海外インターンシップ
大学から海外企業を紹介してもらってインターンシップに参加します。 - 企業インターンシップ
学生が自由に選択し参加する一般的な形態です。大阪大学就職支援システムを通じて多数の情報が提供されています。 - 授業インターンシップ
企業の課題に取り組む学内プログラムで、2単位が認定されます。
海外インターンシップ
連携している学外機関で2ヶ月間の職業トレーニング体験ができます。
英語のインストラクターによるトレーニング実習を受けることができ、職業体験だけでなくグローバルな視点や考え方も身につけることができます。
企業インターンシップ
自由応募、もしくは学校応募で申し込みを行い、選考を経てインターンシップに参加します。
大学に届いたインターンシップ情報は、大阪大学キャリアセンターWebサイトの就職支援システムから確認できます。
授業インターンシップ
履修登録を行うことで単位認定をしてもらえるインターンシップがあります。
ただ、学部や教授によっても異なるようなので確認してみるとよいでしょう。
インターンシップ参加の傾向として、1日~1週間程度の短期インターンシップが人気ですが、最近では長期インターンシップへの参加も増加しています。
大阪大学は、インターンシップを通じて学生のキャリア意識を高め、実社会との接点を提供することで、より効果的な就職活動につなげることを目指しています。
他にも、大阪大学のキャリアセンターはイベント告知やTwitterを使用して学生への周知にも積極的に取り組んでいます。
【ウェビナー】セルフマネジメントセミナー
— 大阪大学キャリアセンター (@OsakaUnivCareer) July 31, 2024
修学や就職活動に困り感のある阪大生対象
相談できる場所があることを知り、
役立ててほしい!
支援内容を詳しく解説します。
マイクOFF🆗カメラOFF🆗
自己診断、匿名で質問もできる。
申し込みはチラシのQRコードから! pic.twitter.com/AvSexHCSmm
(参考:大阪大学キャリアセンター|イベント)
大阪大学の就活に関するよくある質問
ここからは、大阪大学の就職活動に関して、学生からよく寄せられる質問とその回答を解説していきます。
大学院生と学部生で就職に有利・不利はありますか
同条件での選考においては、院生と学部生に明確な有利不利はありません。
ただし、より高度な専門性や即戦力が求められる職種では、大学院生が有利になる場合があります。
大阪大学の場合、特に理系学部では約88%の学生が大学院に進学しており、これが就職市場での競争力につながっています。
(参考:大阪大学工学部|進路・就職情報)
どの分野かに依るけど、技術研究職は修士卒以上が多い。
— 大学生はこれを見ろ (@daikoree) August 11, 2020
学部卒でも採る企業はありますが、結局、人気企業なら修士だけで埋まる。
「院卒は就職有利」は、理系就職への幅が広がることが9割です。極論、「銀行に文系就職する」なら院卒でも学部卒でも関係ない。 pic.twitter.com/QWp1ntm1Bn
インターンシップは就職に有利ですか?
インターンシップへの参加は、業界理解の深化や実務スキルの向上、自己分析と適性の発見、企業とのコネクション形成などの点で有利に働く可能性があります。
特に長期インターンシップへの参加は、直接的な採用に直結する場合も多いので、就職を考えている企業へのインターンはかなりおすすめできます。
ただし、インターンシップが直接内定に結びつくわけではありません。
参加目的を明確にし、事前準備と事後の振り返りを十分に行うことが重要です。
【インターンシップには行くべきか】
— 下剋上就活 (@gekoku_shuuu) September 26, 2023
◎1day
→業界/企業研究以外の目的の人は行く必要はない。抽選1dayにとりあえずいくくらいのスタンスならOB訪問した方が効果的
◎短期(3days~5days)
→優遇がでる確率が多いので参加するべき。
◎長期(1week以上)
→内定直結型が多いので参加すべき
まとめ
本記事では、大阪大学の学生の就職先や就職後の年収、就職活動について詳細に解説しました。
大阪大学の学生の就職活動は、学生の高い学力を反映してさまざまな業界で行われています。
特に理系学生は大学院進学率が高く、修士課程を修了してからの就職が一般的です。
就職先としては、関西圏の大手企業に限らず全国の企業への就職が多いです。
大阪大学の学生はどのような就職先に行くのか、どのように就職活動をするのか情報が必要な方の参考になれば幸いです。