国際基督教大学の就活事情は?就職先ランキング・平均年収・インターンを解説!
リベラルアーツという特殊な教育が特徴の国際基督教大学(以下、ICU)。
そんなICUの学生がどのような就活をするのか気になりますよね。
本記事では、ICUの就活事情を徹底的に解説します。
ぜひ本記事を参考にしてください。
国際基督教大学の就職先ランキング
2023年度のICU卒業生の就職先をランキング形式で紹介します。
順位 | 企業 | 就職人数(名) |
---|---|---|
1 | アクセンチュア | 15 |
2 | 有限責任監査法人トーマツ | 7 |
3 | デロイトトーマツコンサルティング | 6 |
3 | 日本航空 | 6 |
3 | PwCコンサルティング | 6 |
6 | ブルームバーグ L.P. | 5 |
7 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 4 |
7 | レバレジーズ | 4 |
7 | 日本放送協会(NHK) | 4 |
7 | 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ | 4 |
ランキングから、ICU卒業生の就職先に関して、以下のような特徴がうかがえます。
- コンサルティング業界への強い進出
- グローバル企業への就職
- IT・テクノロジー分野への進出
- メディア業界への関心
- 多様な業界への分散
それでは1つずつみていきましょう。
コンサルティング業界への強い進出
アクセンチュア、デロイトトーマツ、PwC、EYなど、大手コンサルティングファームへの就職が目立ちます。
これは、ICUの教育で培われる分析力、問題解決能力、英語力がこれらの企業で高く評価されていることを示唆しています。
また、比較的内定が早い企業でもあるので、ICUの学生が早くから将来を見据えて動いていることも読み取れるでしょう。
グローバル企業への就職
日本航空やブルームバーグなど、国際的な事業展開を行う企業への就職が多いです。
これは、ICUの国際的な教育環境と高い英語力が、グローバル企業のニーズと合致していることを反映しています。
また、ICUの学生が自身の得意分野で活躍したいというキャリア選択の特徴もうかがえます。
IT・テクノロジー分野への進出
アクセンチュアやブルームバーグなど、IT・テクノロジー関連の企業も上位に入っています。
これは、ICUの学際的な教育アプローチが、急速に変化するテクノロジー分野でも評価されていることを示しています。
メディア業界への関心
NHKへの就職も上位にランクインしており、ICU生のメディア業界への関心の高さがうかがえます。
これは、ICUのリベラルアーツ教育が、幅広い視野と批判的思考力を育成し、メディア業界で求められるスキルと合致していることを示唆しています。
多様な業界への分散
ランキング上位の企業だけでも、コンサルティング、航空、金融、メディア、ITサービスなど、多岐にわたる業界が含まれています。
これは、ICUの教育が特定の業界に特化せず、幅広いキャリアパスを提供していることを示しています。
ランキングは、ICUの教育が国際的かつ多様な職場環境で活躍できる人材を育成していることを裏付けています。
グローバル化が進む現代社会におけるICUの教育の有効性を示していると言えるでしょう。
国際基督教大学の卒業生の年収
ICU卒業生の年収は、他の有名私立大学と比較して高水準にあります。
卒業生の平均年収は636万円で、早慶上理ICUで比較すると第3位に位置します。
参考: noriomi starts
より広範な大学ランキングにおいても、ICUは高い位置を維持しています。
OpenWorkが実施した調査によると、ICUは30歳時点の想定年収ランキングで7位です。
このランキングでは、国立大学が上位を占める中、ICUは早稲田大学、慶應義塾大学と並んで、私立大学としてトップ10入りを果たしています。
順位 | 大学 | 30時点の平均年収 |
---|---|---|
1 | 東京大学 | 763.1 |
2 | 一橋大学 | 697.4 |
3 | 慶應義塾大学 | 687.0 |
4 | 京都大学 | 675.2 |
5 | 東京工業大学 | 649.5 |
6 | 早稲田大学 | 625.1 |
7 | ICU | 614.5 |
8 | 名古屋大学 | 614.2 |
9 | 大阪大学 | 611.6 |
10 | 神戸大学 | 610.9 |
参考:ダイヤモンド・オンライン
ICU卒業生の年収が高水準である要因としては、以下が考えられます。
高度な英語力:ICUの徹底した英語教育が、グローバル企業での高い評価につながっています。
国際的な視野:多様性に富んだキャンパス環境で培われる異文化理解力が、国際的な企業での活躍を後押ししています。
リベラルアーツ教育:幅広い知識と批判的思考力を養うICUの教育方針が、様々な業界で求められる柔軟な思考力と問題解決能力の育成に寄与しています。
高い就職率:アクセンチュアやPwCコンサルティングなど、年収水準の高い大手企業への就職率が高いことが、全体的な年収水準の向上につながっています。
しかし、年収データの解釈には注意が必要です。
これらの数値は平均値であり、個人の能力や職種、業界によって大きく異なる可能性があります。
このように、ICU卒業生の年収は総じて高水準にあり、大学の教育方針や就職支援が卒業後のキャリア形成に好影響を与えていると言えます。
しかし、個々の学生のキャリア選択や努力が最終的な年収を決定する重要な要因であることを忘れてはなりません。
国際基督教大学の学生の就職活動
ICUの学生の就職活動は、大学の特徴的な教育システムと国際的な環境を反映した独自のスタイルがあります。
ICUの学生の就職活動の特徴としては、以下の5点が挙げられます。
グローバル志向:多くの学生が国内企業だけでなく、外資系企業や国際機関にも積極的にアプローチしています。
高度な英語力の活用:ICUの徹底した英語教育を背景に、学生は英語を使用する職場や国際的な環境での就職を視野に入れています。
多様なキャリアパスの検討:リベラルアーツ教育の影響により、学生は特定の業界や職種に限定せず、幅広いキャリアオプションを検討する傾向があります。
同窓生ネットワークの活用:「キャリア・サポーターズ」制度を通じて、学生は卒業生からの直接的なアドバイスや業界情報を得ることができます。
インターンシップの重視:多くのICU生が、就職活動の一環として国内外の企業でインターンシップを経験しています。
ICUのキャリアサポート・オフィスは、これらの特徴を踏まえた支援を提供しています。
また、6月卒業生向けにも特別ガイダンスも実施されており、独自の就活スケジュールに対応した支援が行われています。
就職活動の成果として、ICUの2023年度の就職率は91.8%です(参考:進路実績|国際基督教大学(ICU))。
特に、コンサルティング業界や外資系企業での採用が目立ち、アクセンチュアやPwCコンサルティングなどの大手企業への就職者が多いのが特徴です。
一方で、ICU生の就職活動には課題もあります。
ある学生の声によると、「学歴があると就活が圧倒的に楽になる」という実感がある一方で、東大や京大出身者と比較すると選考フローでの競争が厳しいと感じる場面もあるようです。
このように、ICUの学生の就職活動は、大学の国際的な環境とリベラルアーツ教育の特徴を活かした、グローバルで多様性に富んだものとなっています。
キャリアサポート・オフィスの手厚い支援と同窓生ネットワークの活用により、学生たちは自身の適性と興味に合った進路を見出し、高い就職実績につなげています。
国際基督教大学の学生のインターン事情
ICUの学生のインターン事情は、大学の国際的な特性とリベラルアーツ教育の影響を強く反映しています。
ICUのキャリアサポート・オフィスは、学生のインターンシップ参加を積極的に支援しており、求人・インターン情報をICUキャリアナビを通じて全学生に配信しています。
ICU生のインターンシップ参加の特徴は以下の5点です。
多様な業界での経験:ICU生は複数の業界でインターンシップを経験する傾向があります。
例えば、ある学生は東京海上日動火災保険、アクセンチュア、三井住友銀行、ゴールドマン・サックス、住友商事など、10社以上の企業でインターンシップを経験しています。
国際的なインターンシップ機会:ICUの外交・国際公務員養成プログラム(DIPS)では、OECDインターンの大学推薦をはじめとする国際機関でのインターンシップ機会を提供しています。
また、ロータリー平和センターでは、夏休み中に国際NGO団体や国連諸機関でのインターンシップ(Applied Field Experience, AFE)の機会が用意されています。
柔軟な参加時期:ICUの学事暦に合わせて、3年次の夏休みや秋学期、4年次の春休みなど、柔軟なタイミングでインターンシップに参加できます。
また、6月卒業制度に対応した特殊なスケジュールでの参加も可能です。
高度な英語力の活用:ICUの徹底した英語教育を背景に、学生は英語を使用する職場や国際的な環境でのインターンシップに積極的に参加しています。
リベラルアーツ教育の活用:幅広い学問分野を学んだICU生は、様々な業界や職種でのインターンシップに適応力を発揮しています。
ICUのキャリアサポート・オフィスは、インターンシップを単なる就職活動の一環としてだけでなく、学生のキャリア形成と個人の成長を促進する重要な機会として位置づけています。
そのため、インターンシップ前の準備から、参加中のサポート、事後の振り返りまで、一貫したサポートを提供しています。
大学のサポートを通してだけでなく、積極的にICUの学生が自らインターンを探して応募・参加もしています。
幅広いキャリアの選択肢がある中で、自らキャリアを選ぶ学生の行動は活き活きとした社会人生活の第一歩となることでしょう。
ICUの学生のインターン事情は、国際性、多様性、そして個人の成長を重視する大学の理念を反映しており、学生たちのグローバルなキャリア形成に大きく貢献しています。
インターンシップ経験は、ICU生の高い就職率と質の高い就職先につながる重要な要因の一つとなっています。
国際基督教大学の就活に関するよくある質問
ICUの就活に関するよくある質問とその回答を紹介します。
ICUの6月卒業制度は就職活動にどのような影響がある?
ICUの6月卒業制度は、一般的な3月卒業の大学とは異なる就活スケジュールになります。
多くの企業が4月入社を前提としているため、ICU生は以下のような選択をしています。
- 9月入社を受け入れる企業に応募する
- 卒業後、数ヶ月間のインターンシップを経て入社する
- 次年度4月入社の採用枠に応募する
ICUの英語教育は就職活動でどのように評価される?
ICUの徹底した英語教育は、就職市場で高く評価されています。
具体的には、グローバル企業に就職しやすかったり、英語を使用する職場での即戦力として期待されたりしています。
実際に、アクセンチュアやPwCコンサルティングなど、英語力を重視する企業への就職率が高いことがこの評価を裏付けていると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、ICUの就活事情を徹底的に解説しました。
ICUの特殊な教育環境がICU生のキャリア選択と高い就活実績に繋がっていると考えられます。
就活を成功させるためには、積極的な情報収集や機会を最大限に活用することが重要です。
ぜひ本記事を参考にしてください。