お茶の水女子大学の就活事情は?就職先ランキング・平均年収・インターンを解説!
入試難易度トップレベルの国立女子大学であるお茶の水女子大学。
女子大ならではのキャリア教育があるのか、学生はどのようなキャリアを選択するのかなど、女性の社会進出が進んでいる現代だからこそ特に気になるところですよね。
本記事では、お茶の水女子大学の就活事情を徹底的に解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
お茶の水女子大学の主な就職先
お茶の水女子大学の卒業生の主な就職先を学部ごとに紹介します。
文教育学部:東京都庁、日本出版販売、農林水産省、第一三共、アクセンチュア、日本放送協会、東京海上日動火災保険、特許庁、県庁、市役所 他
理学部:日本電気、キオクシア、NTTドコモ、気象庁、日本航空、PwCコンサルティング、日鉄ソリューションズ、キヤノン 他
生活科学部:東京都庁、ベネッセコーポレーション アクセンチュア、味の素冷凍食品、オルビス、統計センター、ニッセイ情報テクノロジー、凸版印刷、東日本旅客鉄道、県庁、市役所 他
(参考:学部卒業・大学院修了者 進路状況 | お茶の水女子大学、お茶の水女子大学/卒業後の進路(主な就職先・資格) |大学受験パスナビ:旺文社
お茶の水女子大学の卒業生が公務員、コンサルティング、金融、メディア、IT・通信など多岐にわたる分野で活躍していることがわかります。
特に東京都庁やアクセンチュアへの就職者が多いことは、入社が難しい機関・企業でもお茶の水女子大学の学生が高く評価されている証でしょう。
理系学部においては、NTTドコモなどの大手IT・通信企業への就職が目立ちます。
また、公的機関への就職も特徴的で、国土地理院や特許庁などの専門性の高い職場に多くの卒業生が進んでいます。
お茶の水女子大学の教育は専門知識の追求と公共サービスへの関心のどちらも意識させるようなものであると考えられます。
紹介した主な就職先は、学部卒の卒業生の進路が中心です。
大学院進学後の就職先としては、Google、Amazon Web Services、メルカリなどのグローバルIT企業も増加傾向にあります。
このようにお茶の水女子大学の就職先は、伝統的な大企業や公的機関から最先端のIT企業まで幅広く、学生の多様な志向と高い能力を反映していると言えるでしょう。
お茶の水女子大学の卒業生の年収
お茶の水女子大学の卒業生の平均年収は全国の大学卒業生の中でも比較的高い水準にあり、約453万円と推定されます。
この数値は大学別年収ランキングにおいて86位に位置し、お茶の水女子大学の卒業生が社会で高い評価を受けていることを示しています。
比較するために、大学別年収ランキングの上位校の平均年収も紹介します。
<大学別年収ランキングの上位校>
東京大学:729万円
一橋大学:700万円
京都大学:677万円
慶應義塾大学:632万円
東北大学:623万円
(参考:【格差】出身大学別年収ランキング
お茶の水女子大学の卒業生の平均年収は、トップ校には及ばないものの全国の大学の中では上位に位置していることがわかります。
お茶の水女子大学の卒業生の年収を詳細に分析してみましょう。
学部別の傾向
理学部卒業生は特に多様な業界で高い評価を受けています。
例えば、数学科の卒業生は日本アイ・ビー・エム株式会社、キオクシア株式会社、日本銀行などに就職しており、物理学科の卒業生は日本電気株式会社、日本放送協会などに就職しています。
これらの企業は比較的高い給与水準で知られており、卒業生の平均年収の向上に寄与していると考えられます。
大学院進学の影響
お茶の水女子大学の卒業生は大学院進学率が高く、特に理系学部では6〜7割が進学しています。(参考:進路・就職状況 | お茶の水女子大学)
大学院修了者は、より専門的な知識とスキルを持つことから、一般的に高い年収を得る傾向にあります。
偏差値と年収の相関
お茶の水女子大学の偏差値は学部によって異なりますが、概ね62.5~67の範囲です。(参考:マナビジョン)
一般的に、大学の偏差値と卒業生の平均年収には正の相関関係があるため、お茶の水女子大学の高い偏差値は卒業生の高い年収に寄与していると考えられます。
これらの特徴から、お茶の水女子大学の卒業生は高い専門性が評価されて安定した収入に繋がっていると考えられます。
しかし、近年では女性が働きやすい職場環境づくりの促進や女性管理職の増加などの動きがあるものの、未だに男女間での賃金格差があるのは事実です。
お茶の水女子大学の卒業生が優秀であっても、どうしても共学のトップ校と比べてお茶の水女子大学の卒業生の平均年収は低くなる傾向にあるのは仕方がないのかもしれません。
お茶の水女子大学の学生の就職活動
お茶の水女子大学は大学の充実したキャリア支援体制と学生の高い意識によって、高い就職実績を誇っています。
学生・キャリア支援センターを中心に、多様なプログラムやサービスが提供されており、学生の円滑な就職活動をサポートしています。
キャリアガイダンスは年間を通じて複数回開催され、長期的な視点での職業選択や就職活動の実践的な準備に関する指導や情報提供が行われているのが特徴です。
また、各業界・企業で活躍中の卒業生を招いた業界・企業研究の機会も設けられており、学生が実際の職場環境や仕事内容について深く理解できるよう工夫されています。
キャリア相談は、専門のキャリアアドバイザーが以下のような幅広い相談にのってくれます。
自己分析、進路相談、就職活動の進め方、履歴書・エントリーシートの添削、面接指導、公務員試験や教員採用試験の対策 など
上記のサービスは、オンラインまたは対面で利用可能であり、学生のニーズに柔軟に対応しているのも嬉しいポイントです。
大学側から提供されるサービスだけでなく、自ら就職活動のために活用できる環境・サービスも整っています。
就職情報資料室では、求人票、会社案内、公務員試験の受験案内、インターンシップ情報など、就職活動に必要な様々な資料が閲覧できます。
また、卒業生在籍者名簿(OG名簿)の閲覧も可能で、OG懇談会も開催されており、先輩からの直接的なアドバイスを得る機会も学生は活用しています。
学生の就職活動の特徴として、総合職や研究職を希望し、企業名よりもやりがい重視で選ぶ傾向が強いことが特徴の1つです。
特に理系学生の間ではリケジョ(理系女子)の人気が高まっており、大学推薦枠で早期に内定を獲得する学生も多い傾向にあります。
また、公務員や教員志望者も多く、公認会計士、弁護士などをめざしてダブルスクールをする学生も珍しくありません。
近年では、地方出身者のUターン就職希望も増加傾向にあります。
大学院進学率も高く、特に理学部では6〜7割の学生が進学を選択しています。
これは、より高度な専門性を身につけることで、将来のキャリアの可能性を広げようとする学生の意識の表れと言えるでしょう。
お茶の水女子大学の就職活動支援は、学生の多様なニーズに応える形で設計されており、キャリア教育から実践的な就職支援まで、幅広いサポートを提供しています。
これらの取り組みが、学生の高い就職実績と多様なキャリア選択につながっていると考えられます。
お茶の水女子大学の学生のインターン事情
お茶の水女子大学の学生は、インターンシップを卒業後のキャリアを考える機会であり、自身のスキルを伸ばす機会でもあると捉えています。
その機会を最大限活用するために、以下の3種類のインターンシップの中から選択して参加しています。
- 単位認定インターンシップ
- 大学を通して応募するインターンシップ
- 自由応募インターンシップ
単位認定インターンシップは、早期の就業体験を通じて今後のキャリア形成や学習目標を見出すことを目的とした、低学年対象のインターンシップです。
大学を通して応募するインターンシップは、主に官公庁や地方公共団体、公益法人等が実施するプログラムです。
これらのインターンシップは、公共機関での就業体験を通じて学生の社会貢献意識を高め、公務員としてのキャリアを検討する機会となっています。
自由応募インターンシップは多くの就活生が体験する形式で、就活生が直接企業に応募する一般的なインターンシップです。
このインターンシップは、学生が自身の興味や志望に合わせて選ぶことができます。
お茶の水女子大学の学生は、長期インターンシップに参加する人もいれば短期のインターンシップを中心に参加する人もいます。
短期インターンシップ参加者は「短期間でも学びを得られる」、長期インターンシップ参加者は「アルバイトでは得られない経験ができる」など様々な声があります。
お茶の水女子大学の学生は、自身のキャリアのために限られた時間を積極的に活用していると言えるでしょう。
お茶の水女子大学の学生のキャリア志向は、長期的なスパンでの大学側の支援によって支えられていると考えられます。
お茶の水女子大学の就活に関するよくある質問
お茶の水女子大学の就活に関して、気になることを解説します。
博士課程の学生向けの就職支援は?
博士のキャリア相談では、就職活動から研究活動の進め方、ワークライフバランスまで幅広い相談にのってくれます。
また、博士向けのキャリアガイダンスや企業との交流会なども定期的に開催されています。
卒業生(OG)との交流の機会はある?
OG懇談会が定期的に開催されています。
様々な業界で活躍するOGが招かれ、キャリアパスや仕事の内容について直接話を聞く機会が提供されています。
また、就職情報資料室では卒業生在籍者名簿(OG名簿)の閲覧も可能です。
まとめ
本記事では、お茶の水女子大学の就活事情を徹底的に解説しました。
お茶の水女子大学の就職実績は、大学側のサポートと学生の意識の高さによるものだとおわかりいただけたのではないでしょうか。
就活を成功させるためには、積極的な情報収集や機会を最大限に活用することが重要です。
ぜひ本記事を参考にしてください。