【新卒必見】博報堂の就職難易度・採用大学・年収・インターンを解説!
日本を代表するような広告代理店である株式会社博報堂(以下、博報堂)。
実際に選考を受けるとなると、就職難易度や年収、選考フローやその対策方法が気になりますよね。
本記事では、博報堂の選考を受ける前に知っておきたい情報を現役東大生の筆者が徹底的に解説します。
ぜひ本記事を参考にして選考対策に取り組んでください。
博報堂は何の会社?
博報堂は1924年に設立し、東京都の赤坂に本社を置く広告代理店です。
総合広告代理店として、あらゆる分野で顧客の課題を解決するために事業領域を細かく分けているのが特徴であり強みです。
博報堂は「生活者発想」を大切にしており、主体性を持って生きる「生活者」を知り、クライアントと生活者、社会を繋ぐことで新たな価値を創出することにこだわっています。
また、顧客のパートナーとしての責任を全うする「パートナー主義」も大切にしています。
社名 | 株式会社博報堂 |
---|---|
設立 | 1924年2月11日 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー |
従業員数 | 3,711名(2024年4月1日現在) |
資本金 | 358億48百万円 |
会社HP | https://www.hakuhodo.co.jp/ |
博報堂の就職難易度
東洋経済ONLINE発行の『最新版「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社』によると、博報堂は15位で入社難易度は「62.7」です。
博報堂は広告業界を志望している学生なら名前を知らない人はいないほど、非常に有名な企業です。
年収が高いことでも有名なので、広告志望の就活生だけでなく高収入の企業を志望する就活生もエントリーするため、博報堂の難易度は非常に高いです。
入念な選考対策なしでは、博報堂の内定獲得は難しいでしょう。
博報堂の採用人数
博報堂の新卒募集要項によると、博報堂の採用予定人数は120名です。
非常に人気な企業であるにも関わらず、採用枠は決して多くありません。
博報堂の選考を受ける周囲の就活生よりも自分が入社したら活躍するポテンシャルを持ち合わせていることを強くアピールしましょう。
博報堂の採用倍率
博報堂の正式な採用倍率は公表されていません。
概算値にはなりますが、150倍以上の採用倍率であると考えられます。
試算方法は多くの就活生が利用する就活サイト「リクナビ」で博報堂をプレエントリー候補リストに入れている学生数の17,578名を採用予定数の120名で割っています。
超人気企業なので、150倍以上の倍率は妥当でしょう。
あくまで参考程度にしてください。
参考:株式会社博報堂/株式会社博報堂DYメディアパートナーズの採用情報(初任給/従業員/福利厚生)|リクナビ2025 (rikunabi.com)
博報堂の採用大学
博報堂に内定した友人に聞いてみたところ、同期の中には以下の大学出身の人がいるようです。
慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、上智大学、一橋大学、京都大学、青山学院大学、大阪大学、九州大学、立教大学、同志社大学、北海道大学、多摩美術大学、東京理科大学、立命館大学、関西大学、筑波大学、東京工業大学、横浜国立大学、神戸大学、東北芸術工科大学、学習院大学、国際基督教大学、中央大学、帝京大学、東京女子大学、日本大学、日本女子大学、法政大学、武蔵野美術大学、明治大学、相模女子大学、南山大学、立命館アジア太平洋大学
博報堂に学歴フィルターは存在するのか?
博報堂に学歴フィルターは存在しないと考えられます。
採用大学を見てみると、入試難易度の高い大学名も書いてありますが、比較的容易な大学も並んでいます。
美大出身の学生の採用実績もあることから、大学の偏差値で落とすことなく博報堂で活躍しそうな人材を採用していると言えるでしょう。
学歴に自信がない就活生も十分に内定獲得のチャンスがあります。
早めのうちから内定獲得を目指して対策をするのが博報堂内定へのカギです。
博報堂の年収・給与
博報堂の2022年度の平均年収の実績は1,275万円でした(参考:有価証券報告書)。
1,000万円を超えていると高いと感じる就活生が多いのではないでしょうか。
高収入を目指したい就活生は博報堂への入社を目指して選考対策に臨みましょう。
博報堂の選考フローと選考対策
ここからは博報堂の選考フローと対策について紹介します。
エントリーシート
博報堂の最初の選考ステップはエントリーシートの提出です。
博報堂のエントリーシートは企業オリジナルで、一般的な学生時代に注力したことや志望動機ではなく、広告業界で活躍するポテンシャルがあるかを見ていると考えられます。
過去には以下のような設問が出題されました。
- あなたの個性や自己PRが表現できる写真を3枚添付してください。※各写真に20文字以内の説明書きも加えてください。
- 【My Vision】これからの人生で達成したいことや社会の中で生み出したい成果、将来にわたって大切にしたいライフスタイルなど、あなたの中長期的なビジョンを最大3つ、各30字で表現してください。
- 【My Engine】あなたのこだわりや、判断軸となっている価値観など、人生において原動力となっているものを最大3つ、各30字以内で表現してください。
- 【My Episode】あなたの人生や日々の生活を振り返り、「あなたらしさ」が表れていると思う具体的なエピソードを最大6つ、各80字以内で教えてください。※「あなたらしさ」が表れているものであればどんな些細なことでも構いません。良い面だけを書くのではなく、嫌いなことや苦手なことも含めて、あなたらしいエピソードを書いてください。
- Personal Core Sheet を踏まえて、あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズで実現したことや経験したいと思ったことを300字以内で記入してください。
参考:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズの新卒採用・会社概要とクチコミ|就活サイト【ONE CAREER】
指定文字数以内で自身の経験やキャリアを表現する必要があるので、難しいと感じる就活生が多いのではないでしょうか。
等身大の自分を意識しつつも、読み手の印象に残るようなキャッチ―なフレーズにすることを意識してみてください。
設問例のような問題が毎年出題されると予想できるので、今のうちから日々の経験を数十文字で表現する癖をつけておくといいでしょう。
どうしても苦手な方は、キャッチフレーズの作り方の本を読んでみるのもおすすめです。
Webテスト
博報堂のWebテストはGAB形式で、内容は言語・非言語・英語です。
玉手箱やSPIほど採用している企業は多くありませんが、一定数採用している企業があるのでGABにも慣れておく必要があります。
対策方法としては、GABに特化した市販の問題集を使って正確かつスピーディに解けるようにしておくことをおすすめします。
非言語は電卓を使えるので、自分が使いやすい電卓を見つけて使いこなせるようにしましょう。
就職難易度の高い人気企業ほど、Webテストのボーダーが高い傾向にあるのでしっかりと対策をして臨んでください。
一次面接
一次面接はキャリアディスカッションと呼ばれる就活生1人に対して面接官1人の25分程度の面接です。
博報堂は一次面接が鬼門という噂もあるので、しっかりと対策をして臨む必要があります。
質問される内容は、学生時代に注力したことの深掘りと広告業界・博報堂の志望理由の深掘りが中心です。
博報堂に入社をしてから具体的に何をしたいのかを聞かれるので、自己分析や企業分析を徹底的に行った上で志望理由を考えるようにしましょう。
一次面接の前にOB訪問などを通して、実際に博報堂で働く社員のキャリアプランなどを聞いて事前にイメージしておくことをおすすめします。
グループディスカッション
博報堂のグループディスカッションは、就活生4人程度で約2時間行われます。
一般的な集客方法の立案や売上向上施策の提案のような数値で表して議論していくものではなく、事前にテーマに対するアイディアを考えグループで1つの新しい案を決める形式のグループディスカッションです。
広告業界で働く上で重要な発想力とそれをチームで共有し、形にしていく力をチェックされていると考えられます。
博報堂のグループディスカッションに直結するような対策は難しいですが、日頃からニュースを見て社会のトレンドを追うなど自身の知識を増やすことは重要です。
議論の時間が2時間と非常に長いので、時間配分を気にしながら行いましょう。
ファシリテーターの役割が苦手でも、議論を修正したりタイムキーパーのような役割をしたりすることで評価されるので、自分の良さがアピールできる立ち回りをすることをおすすめします。
発表は面接官がランダムに選ぶので、誰が指名されても発表できるように認識をチーム内で揃えるように意識しましょう。
筆記試験
グループディスカッションの後は、博報堂オリジナルの筆記試験があります。
テーマは「若者に何かを促すためのアイディア」など抽象的なもので、この試験自体が選考結果を決めるものではありません。
入社後の配属を決める際に参考にするために選考過程に組み込まれているものなので、次の面接の準備を進めながら筆記試験に臨みましょう。
最終面接
最終面接は就活生1人に対して面接官3人で、時間は1時間程度です。
過去に博報堂の最終面接で聞かれた質問を紹介します。
- 自己紹介
- 今内定をもらっている企業はどこか
- どうして広告業界か
- インターンはどこのに行ったか
- 博報堂と博報堂メディアパートナーズどれくらいの志望割合か、なぜか
- 自分はグループで何かを進めていく時にどんな立ち位置を取ることが多いか
- 長所と短所
- どうして博報堂か
- どれくらいOB・OG訪問をしたか
- どんな雰囲気だと思ったか
- どこに惹かれたのか
- 逆質問
最終面接は企業側にとって、就活生が本当に入社するのかを見極める最後のチャンスなので、志望度の高さを確認しています。
博報堂も同様で入社への熱意を測るために、志望動機や入社後のキャリアプラン、実際にOB訪問を行ったかなどの質問が中心にされるのが特徴です。
何を聞かれても答えられるように、競合他社と比較しながら「なぜ他社ではなく博報堂に入社したいのか」を明確にしておきましょう。
ここまで紹介した全てのステップを通過すると内定を貰えます。
博報堂のインターンはどのような内容?
博報堂のインターンを一部抜粋して紹介します。
事業創造篇
事業創造篇のインターンはオンラインで行われます。
戦略コンサルティングや事業開発、経営管理に携わる社員が講師となって、博報堂として新しい価値を生み出す方法について知ることができる機会となっています。
夏に実施予定のビジネスデザイン篇への参加優遇者が選定されるので、インターン中は積極的な姿勢で取り組みましょう。
実施期間 | 2日間 |
実施場所 | オンライン |
応募締め切り | 6/10(月)12:00 |
応募資格 | 大学または大学院に在籍中で、就業経験のないこと |
参考:ワークショップ 事業創造篇 | HAKUHODO & HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS RECRUIT (hakusuku.jp)
ビジネスデザイン篇
ビジネスデザイン篇は現業体験型のインターンで、オンラインと対面のハイブリッド形式で行われます。
5日間のプログラムを通して、世の中には論理的に考えて出せる正解だけではないことを学び、新たな未来を切り開く博報堂流の考え方について触れられるイベントになっています。
本選考に繋がるインターンなので、博報堂志望の方はインターンから参加できるように準備をしましょう。
実施期間 | 5日間 |
実施場所 | オンラインと本社赤坂Bizタワーのハイブリッド |
応募締め切り | 7/5(金)12:00 |
応募資格 | 大学または大学院に在籍中で、就業経験のないこと |
参考:ビジネスデザイン篇 | HAKUHODO & HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS RECRUIT (hakusuku.jp)
今回紹介した以外にも、内定直結の早期選考に呼ばれるインターン情報が解禁されていくので、こまめに情報をチェックしましょう。
博報堂の就活に関するよくある質問
ここからは博報堂の就活で気になる質問について解説します。
博報堂の社風は?
博報堂の社風は自由でクリエイティブとよく言われます。
競合他社として比較対象に挙げられる電通は体育会のような社風なので、社風で入社先を決める就活生も少なくありません。
社風は向き不向きがあるので、OB訪問などを通して自身に合うか見極めましょう。
博報堂の初任給は?
博報堂の新卒募集要項によると、2022年の実績は年俸制で3,600,000円に超過勤務手当と業績賞与を加えた額でした。
年俸である3,600,000円は1ヶ月あたり300,000円になるので、博報堂の初任給はかなり高いと言えます。
1年目から高収入を狙いたい就活生におすすめの企業です。
博報堂の離職率は?
博報堂の離職率は、2020年度が6.4%で2021年度が5.3%でした。
この数値は博報堂と博報堂メディアパートナーズの従業員全体の離職率で、非常に低い数値です。
しかし、新卒3年後の定着率は2022年度が74.7%なので、若手の一定数が離職していることがわかります。
志望企業を決める際は、どの企業が最も自身の実現したいことやキャリアプランにマッチするのかを見極めることが非常に重要です。
博報堂の残業はきつい?
博報堂の残業時間の平均は、2020年が27.1時間、2021年が26.4時間、2022年が47.3時間でした。
2020年と2021年は1日1時間強の残業時間ですが、2022年は急激に増加しています。
その背景には新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきて働き方が変化した背景があるのかもしれません。
あくまで平均なので、希望の部署や職種の残業時間がどれほどなのかは説明会やOB訪問で確認しましょう。
まとめ
本記事では、博報堂の就職難易度や、採用大学、年収、そして、博報堂の内定に必要な情報を紹介しました。
入社難易度が比較的高い企業であるため、博報堂に入社したい学生は、しっかりと選考対策を行いエントリーするようにしましょう。