【26卒必見】IBMはどんな会社?就職難易度・採用大学・年収・インターンを解説!
近年需要が高まるIT・通信業界で、特に就活生から人気が高い日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、IBM)。
しかし、新卒採用を受けるとなると就職難易度や年収、採用ステップなど様々なことが気になりますよね。
本記事では現役東大生である筆者がIBMの新卒採用を受ける前に知っておきたい情報を徹底的に解説します。
ぜひ本記事を参考にIBMの内定を目指してください。
目次
IBMは何の会社? IBMの就職難易度 IBMの採用大学 IBMの年収・給与 IBMの選考突破のポイント IBMの選考フローと選考対策 IBMのインターンはどのような内容? IBMの就活に関するよくある質問 まとめIBMは何の会社?
IBMは顧客のシステムを効率良く、生産的かつ安全に使えるように幅広い技術やノウハウの中から最適なITソリューションを提供することで社会に貢献しています。
IBMがアプローチできる業界は小売業界や金融業界、宇宙産業など幅広く、近年のトレンドであり益々発展していくことが予想されるAIにも対応しています。
IBMはビジネスを発展させるだけでなく、社員一人ひとりが健康でいることこそ十分に能力を発揮できる基盤であると考え、健康経営にも注力しているのが特徴です。
社名 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
---|---|
設立 | 1937年(昭和12年)6月17日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
資本金 | 1,053億円 |
会社HP | https://www.ibm.com/jp-ja |
IBMの就職難易度
東洋経済ONLINE発行の『最新版「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社』によると、IBMは66位で入社難易度は「60.7」です。
近年、IT業界の需要が高まっていることから就活生からも人気の業界です。
その中でも幅広いソリューションを提供できるIBMの人気は高く、就職難易度も高いです。
IBMの採用人数
2023年の採用人数は332名です。
2022年は262名、2021年は180名なので、急速に新卒の採用人数が増加しています。
その背景には、AIの普及などIT需要が近年高まっていることが背景にあると考えられます。
参考:日本IBMグループの新卒採用・会社概要 | マイナビ2025 (mynavi.jp)
IBMの採用倍率
IBMの正式な採用倍率は公表されていません。
概算値にはなりますが、最低でも20倍の採用倍率はあると考えます。
算出方法は大手就活サイトのリクナビでIBMへのエントリーを検討している人数である6,889名を採用人数の332名で割っています。
あくまで参考程度にしてください。
IBMの採用大学
IBMの採用実績のある大学を紹介します。
早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、明治大学、大阪大学、同志社大学、上智大学、東京理科大学、立教大学、京都大学、一橋大学、国際基督教大学、神戸大学、東北大学、青山学院大学、創価大学、名古屋大学、東京理科大学、筑波大学、中央大学、横浜国立大学、立命館大学、関西学院大学、千葉大学、津田塾大学 他
参考:日本IBMの新卒採用・就活情報 | 外資就活ドットコム (gaishishukatsu.com)
IBMに学歴フィルターは存在するのか?
採用大学の実績を見ると高学歴の大学ばかりが目立ちますが、中には入試難易度が標準的なレベルの大学もあるので、IBMに学歴フィルターはないと考えられます。
エントリーの段階では誰にも内定獲得のチャンスがあるので、どれだけIBMの内定に向けて準備をしてきたかがカギになります。
また、数多くの優秀な就活生が新卒採用にエントリーするので、高学歴の就活生も油断せずに選考対策に取り組んでください。
IBMの年収・給与
IBMの口コミサイトによると、IBMで勤務実績のある回答者の平均年収は920万円です。
900万円を超えていると高いと感じる就活生が多いのではないでしょうか。
25~29歳の平均年収は630万円で、最高額は1,500万円なので、若いうちから高収入を目指したい就活生にもおすすめの企業です。
IBMの選考突破のポイント
ここまでは、IBMの会社概要・採用大学・年収などを詳しく解説しました。
ここからは、IBMの選考を突破し、内定を獲得するためのポイントを詳しく解説していきます。
以下がIBMに内定するための主な2つのポイントになります。
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
②入念な面接対策を行う
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
面接では、「学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)」「失敗から学んだ経験」「リーダーシップを発揮した事例」など、学生時代の具体的な経験が問われることが多いです。
その際に重要なのは、いかに他の応募者との差別化が図れるかです。
アルバイトやサークル活動のエピソードは多くの学生が話す内容であり、面接官にとっては耳慣れた話となりがちです。
そのため、それだけでは埋もれてしまう可能性があります。
実際、IBMのようなグローバル企業で内定を得る人たちには、「大学時代にスタートアップを立ち上げた経験」「全国レベルの競技で成果を出した実績」「海外留学で異文化に適応した経験」など、特別なエピソードを持っていることが多いです。
このようなエピソードが、競争の激しい選考でアピールポイントになります。
この記事を読んでいる方の中には、「面接で話せる具体的な経験がない」「他の応募者と同じような内容になりそう」と感じている方もいるかもしれません。
その場合、差別化できるエピソードを作ることが必要不可欠です。
ただし、「全国レベルの成果を今から目指す」「新しいビジネスを立ち上げる」といった大きな挑戦を今から始めるのは、現実的ではないかもしれません。
そこで最も効果的な方法として、「長期インターンシップへの参加」をおすすめします。
IBMのような企業が求めるスキルや経験は、長期インターンを通じて磨くことができます。
インターンで実際のプロジェクトに関わることで、ビジネスの現場で必要な課題解決力やチームで働く経験を得ることができます。
さらに、他の学生がまだ経験していない具体的なストーリーを面接で語ることができるため、他の応募者との差別化が可能です。
IBMを目指すにあたり、まだ具体的なガクチカがない、または準備に不安を感じている方は、長期インターンに参加することが内定への第一歩となるでしょう。
気になる長期インターンを以下から探し、次の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
②入念な面接対策を行う
面接ではエピソードも重要ですが、最終的には面接官との「会話」で評価される場面が多いため、話す練習を徹底的に行うことが求められます。
また、IBMのようなグローバル企業では、言葉遣いや立ち居振る舞いといった「ビジネスパーソンとしての基本的な素養」も重視される傾向があります。
しかし、多くの大学生にとって、日常的に社会人と関わる機会は限られており、ビジネスマナーを身につけるのが難しいと感じる人も少なくないでしょう。
では、どのようにして社会人と関わり、必要なビジネスマナーを習得すれば良いのでしょうか?
結論としては、長期インターンに参加することが最も効果的な方法です。
IBMを目指すのであれば、IT業界やコンサルティング業界の長期インターンに参加することで、業界の理解を深めつつ、実践的なビジネス経験を積むことができます。
長期インターンを経験した学生は、日常的にプロフェッショナルな環境で働くため、自然とビジネスマナーや実践的なスキルが身につきます。
また、具体的なプロジェクトへの取り組みや、そこで得た学びを面接で語れるため、他の候補者と差別化することが可能です。
IBMを志望している方で、ビジネスマナーや面接対策に不安がある場合は、まず長期インターンへの参加を検討してみましょう。
これが、内定獲得に向けた大きな一歩となるはずです。
長期インターンが就活でどのように有利に働くかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!
長期インターンは就活に有利になる?東大生が実体験とともに解説!
長期インターンが本当に就活に有利になるか、疑問を持つ方も多いと思われます。本記事では、長期インターンが就活に有利になる理由を、筆者の体験談を交えて紹介します!
IBMの選考フローと選考対策
IBMの選考フローと各ステップのポイントを紹介します。
各ステップの対策方法を押さえて効率良く対策を進めてください。
エントリーシート
最初の選考ステップはエントリーシートです。
IBMのエントリーシートは設問の意図をくみ取り、分かりやすく説明をする力があるかをチェックしています。
過去に出題された設問を紹介するので、確認してください。
- IBMは、「世界をより良く変えていく”カタリスト(触媒)”になる」をパーパスとし、様々な形で社会に価値を提供しています。 あなたがIBMで成し遂げたいことについて、どうしてその職種を志望するのかを含め、具体的に記述してください。 「XXな人になりたい」といった個人のパーパスではなく、IBMで自分が果たしたい役割やIBMでの仕事を通じて成し遂げたいことを教えてください。(500文字以下)
- IBMでは、企業文化を変革しビジネスの成長を続けるため、社員が意識して実践すべき6つの行動指針「The IBM Growth Behaviors」を定めています。その中の、「Growth Minded(成長志向)」と「Team Focused(チーム重視)」は、これからIBMの一員になる方にもぜひ意識していただきたい要素です。これまでの経験を振り返り、より実践できていると思う方を一つ選び、設問に回答ください。 Growth Minded(成長志向) 【Growth Minded】を選択された方は、さらなる成長を求めて何かをやり切った経験について、具体的なエピソードを記述してください。また、「なぜその取り組みをしたのか」「その過程で得た学びやフィードバックを、どのように取り入れ、やり切ったか」を示してください。 【Team Focused】を選択された方は、目的に向かってチームで取り組んだ経験について、具体的なエピソードを記述してください。また、「取り組みの過程で、チームにどのような課題があったのか」「異なる意見を持った人に、どのようなアプローチをしたか」を示してください。 (500文字以下)
- あなたの強みが発揮されたエピソードについて教えてください。上段の設問とは異なる内容を記述してください。 (200文字以下)
参考: 日本IBMの新卒採用・会社概要とクチコミ|就活サイト【ONE CAREER】
設問は長いですが、指定文字数の中に何を記載すべきかが具体的に示されているだけで、実際に聞いている内容は志望動機や価値観など就活における基本的な内容です。
記載すべき内容を漏らさないように回答を作成しましょう。
Webテスト
IBMのWebテストは玉手箱形式です。
就職難易度が高い企業はWebテストで高得点が取れないと選考通過は難しい傾向が顕著に現れます。
対策方法としては、玉手箱形式に特化した市販の問題集を使ってスピーディかつ正確に解けるようにしましょう。
小論文
IBMには企業オリジナルの筆記試験があります。
内容はマイページ上で動画を視聴して400文字程度の小論文です。
ITに関する内容が多いので、ITに関する近年の動向やIBMの注力している事業などを押さえておくといいでしょう。
400文字程度であればエントリーシートの設問1つ分の文字数なので、特別な対策はしなくても問題ない人も一定数いるかもしれませんが、不安な人は小論文の構成や書き方のコツを覚えておきましょう。
論理的な構成を心がけてください。
グループディスカッション
コースによってはグループディスカッションが選考ステップに組み込まれています。
就活生5~6人で40分程度のディスカッションを行い、最後に代表者が発表をします。
テーマは「〇〇が抱える問題とその解決策」など抽象的なものが出題されるので、短い時間の中で議論を組み立てていく必要があり、なかなか難しいステップです。
ディスカッションをしながら、何について話し合うべきかやアイディアをどのように評価すべきかなどを明確にして、最終発表時に面接官を納得させるための意見を出し合えるようにしましょう。
複数回の面接
面接回数は職種や人によって異なります。
面接で重要なのは、「なぜIBMに入社したいのか、そしてIBMに入社して何を成し遂げたいのか」を面接官に明確に伝えることです。
IT・通信業界の企業が複数ある中でIBMならではの強みや魅力を押さえた上で志望動機を組み立てる必要があるので、IBMだけでなく競合他社も研究しておくことが重要です。
過去の面接で聞かれた質問を紹介するので、以下の質問には答えられるようにしましょう。
- 強み・弱み
- 挫折経験
- 学生時代に注力したこと
- 志望動機
- 他社と比較してIBMを志望する理由
- キャリアプラン
- 志望職種の選択理由
参考:日本IBMの新卒採用・会社概要とクチコミ|就活サイト【ONE CAREER】
IBMの面接は鋭い深掘りをされるのが特徴なので、インターネット上にある深掘り質問集などを活用しながら面接練習をしてください。
面接では「結論ファースト」を心がけることで、通過率がグッと上がります。
ここまで紹介した全ての選考ステップを通過すると内定獲得です。
IBMのインターンはどのような内容?
IBMはコース別にインターンが開催されます。
インターン情報はマイページ上にアップされるので、インターンに参加したい就活生はマイページ登録を早めにしましょう。
本記事では一部抜粋してインターン概要を紹介します。
戦略コンサルタンㇳ
戦略コンサルタンㇳのインターンは、IBMのノウハウを活用しながら新たな企画立案をするためのグループワークを行います。
ワークの進め方は決められているため、時間配分から就活生同士で考える必要はありませんが、タイトなタイムスケジュールなのでチームで協力してワークを進めていく必要があります。
その取り組み内容をIBMの従業員に評価されています。
ワークを通してIBMの戦略コンサルタントのイメージを持つことができると同時に、座談会などの時間でよりIBMへの理解を深められるので、戦略コンサルタントに興味がある就活生はぜひエントリーしてください。
インターン参加のためには、エントリーシート・テスト・グループディスカッション選考を通過する必要があります。
実施期間 | 5日間 |
実施場所 | オンライン |
応募締め切り | 6月頃 |
報酬 | ー |
参考:日本IBMの新卒採用・会社概要とクチコミ|就活サイト【ONE CAREER】
ITスペシャリスト
ITスペシャリストは、課題解決のためのアプリケーション開発の流れを体験するインターンです。
架空の顧客に対してヒアリングなどを行い情報収集をしながら、チームごとにコードを書いて最後に成果物を発表するという流れで進んでいきます。
5日間みっちりとITスペシャリストの業務を体験できる機会は少ないので、インターンに参加して自分にとってやりがいを持って働けるかやITスペシャリストの魅力などを探してみてください。
インターン参加のためには、エントリーシート・テスト・グループディスカッション選考を通過する必要があります。
実施期間 | 5日間 |
実施場所 | オンライン |
応募締め切り | 6月頃 |
報酬 | ー |
IBMの就活に関するよくある質問
IBMに関して多くの就活生が気になることを解説します。
IBMの初任給は?
IBMの初任給は職種によって異なりますが、22~28万円程度です。
IT系の専門性が高い人は給与が高い傾向にあり、営業職などの知識不問の採用コースは標準的な給与額であると言えます。
詳細はマイページに登録して募集要項を確認したり、説明会で聞いたりしてください。
IBMの社風は?
IBMは互いの意見に耳を傾け、コミュニケーションが活発な社風です。
IBMは多様性を重視しており、年次関係なく相手の意見をしっかりと受け止める社風であると言われています。
新卒で入社すると数年間は若手ですが、若手でも意見を聞き入れて貰える環境は働きやすいでしょう。
IBMはブラック?残業・離職率は?
社員の口コミを見ると、平均残業時間は1ヶ月あたり39時間です。
IT業界はプロジェクトが進行している期間は激務なイメージがありますが、「リモートワークが浸透している」や「休みが取りやすい」という意見が散見されます。
参考:日本アイ・ビー・エム (IBM)の働き方(勤務時間・残業・休日休暇・制度)|エンゲージ 会社の評判 (en-hyouban.com)
まとめ
本記事では、IBMの就職難易度、採用傾向、年収、そしてIBMの内定に必要な情報について詳しく紹介しました。
IBMの選考を突破するためには、他の候補者と差別化できる「経験」を準備し、徹底した面接対策を行うことがポイントです。
しかし、「特別な経験がない」「他の学生と似たようなエピソードしかない」と感じている方も多いかもしれません。
その場合は、今からでも差別化できるエピソードを作ることが重要です。
最も効率よく強力なエピソードを作る方法として、「長期インターン」への参加をおすすめします。
長期インターンでは、実際のビジネスの現場で働き、プロジェクトに取り組むことで、ビジネスの基本や困難な課題の克服といった具体的な経験を積むことができます。
これにより、IBMの面接で求められる実践的なスキルや成果をアピールすることが可能です。
また、長期インターンに参加している学生はまだ少ないため、他の候補者との差別化にもつながります。
特にIBMのような企業は、テクノロジーやイノベーションに積極的な姿勢を重視しています。
そのため、長期インターンで得た実務経験や、新しい技術に挑戦したエピソードが大きなアドバンテージとなるでしょう。
IBMを志望しているものの、まだ強力なエピソードがない方や面接対策が不安な方は、長期インターンを探して実際の現場での経験を積むことが、内定獲得への大きな一歩となるはずです。
興味があれば、ぜひ長期インターンの機会をチェックしてみてください。