休学して長期インターンに参加はあり?休学して参加するメリット・デメリットを解説
長期インターンに専念する中で、学業を忘れて業務に没頭したい、と考える学生もいるのではないでしょうか?
そんなとき、「休学」という選択肢を思いつく学生もいるかと思われます。
ただ、みなさんにとって休学は非常に勇気の必要な決断ですよね。
本記事では、休学を検討しているみなさんにとって気になるであろう、休学して長期インターンに専念することのメリット・デメリットについて詳しく解説しています!
休学して長期インターンに参加する際のよくある質問にも回答していますので、ぜひ最後まで読んでください!
目次
今時大学生の休学事情は? 休学して長期インターンに参加するメリット 休学して長期インターンに参加するデメリット 実際に休学して長期インターンに参加した人の体験談 休学して長期インターンに参加することに関するQ&A 休学して長期インターン参加は大いにアリ!今時大学生の休学事情は?
大学には休学という、大学に在籍したまま一定期間休むことができる制度が存在しています。
大学ごとに規定が違いますが、決まった手続きを行なうことによって休学することができます。
最近では、この休学制度を利用し留学、長期インターンなど様々なことに挑戦する学生が増えてきています。
休学して何をする学生が多い?
大学生が休学する理由としては以下の4つが多いです。
- 長期インターンに参加する
- 海外へ留学する(交換留学・ワーホリ)
- 家庭の事情
- 健康問題
休学制度を利用して学業以外のことに集中できる期間を設けることできるので、将来の自分の進路や、やりたいことについて考えることができます。
上記のような理由が基本的には多いですが、最近では特に長期インターン、留学など自己成長のために休学する学生が増えてきています。
特に長期インターンでは、学生のうちに実際に社会人として働く経験ができるため、自分の就活の判断軸や、就活の際の面接などで強いアピールポイントになるため、非常に人気が高まってきています。
休学期間中の学費は?
国立大学と私立大学によって異なります。
国立大学では基本的に休学期間中の学費はかかりません。
私立大学は、それぞれの大学により規定が異なりますが、10万円程度の休学費用が必要な大学が多いようです。
自分の所属する大学の教務に問い合わせてみましょう。
休学の期間は?
半期(前期or後期)・1年間単位で基本的には休学することができます。
基本的にはどこの大学も同じですが、休学を考えている方はまず教務に確認しましょう。
また、休学期間と一緒に気をつけておきたいのが、申請期間です。
休学の際には教授との面談なども大学によっては行われますので、1~2ヵ月前までに申請をしなければならない場合が多いです。
また、申請期間を逃してしまうと学費免除を受けられない可能性も出てきますので、休学を考えている学生は絶対に申請期限は確認するようにしましょう。
休学して長期インターンに参加するメリット
休学して長期インターンに専念することは、学生にとって実に貴重な経験となり得ます。
休学により、本来授業や課題に割かれていた時間をインターンの業務に投じることができるからです。
休学することのメリットは、主に以下の3つです。
- 社員とほとんど同じように働ける
- 仕事に集中することで、スキル・経験を身につけることができる
- 自分と向き合う時間が増えて、自己分析しやすくなる
それぞれ詳しく解説していきます!
社員とほとんど同じように働ける
大学を休学することで、勤務先にフルコミットする時間が生まれるため、長期インターン先の社員と同じように働くことができます。
実際に休学した友人は、社員の方々と同様の勤務時間を確保できたため、プロジェクトに深く関与できるようになったと言っていました!
実際に社員同様に働くメリットは大きいです。
例えば、朝のミーティングから業務の終了まで毎日のように働くことで、ビジネスの現場で必要とされるスキルやマインドセットを身につけることができます。
さらに、フルタイムで働くことで、社員の責任感やプロ意識を直に学ぶ機会も増えます。
プロジェクトの重要な局面に立ち会い、時にはそれを主導することもあるかもしれません。
これらの経験は、将来どのようなキャリアを歩むにせよ、貴重な財産となります。
もし、長期インターンに本気で取り組み、自分のスキルアップに全力で取り組めるのであれば、休学する価値は十分にあるでしょう!
仕事に集中することで、スキル・経験を身につけることができる
休学することで、学業から一時的に離れ、仕事に完全に集中できる環境に身を置くことができます。
これは、新たなスキルを習得し、貴重な経験を積む絶好の機会となります。
学業のことを考えず、インターンに没頭することで、業務理解や実務能力の飛躍的な向上が期待できます。
例えば、プログラミングや会計などの専門的な知識・スキルはもちろん、チームで働く上で必要なコミュニケーション能力や問題解決能力など、どの業界でも通用する汎用的な能力も身につけられます。
休学は、長期的な視点で考えた時に、キャリアにおける大きな投資となり得ます。
自分自身の市場価値を高めるため、集中して学ぶ時間を持つことは大いに役に立つでしょう。
休学する場合はかなり時間に余裕ができるため、長期インターンを掛け持ちするという選択肢もあります。
以下の記事では、長期インターンを掛け持ちする際の注意点を記載していますので、掛け持ちを検討している方は是非チェックしてみてください!
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自分と向き合う時間が増えて、自己分析しやすくなる
休学を決め、長期インターンに没頭することで、自己分析を深める機会も増えます。
多くの自由な時間を持つことで、自分自身のキャリアについて、より多くの時間をかけて考えることができます!
また、実際の職場で長期間働くことによって、自分に対するイメージと現実とのギャップを体験し、自身の適性や興味をより明確に把握できます。
例えば、マーケティングに関する仕事に就いた場合、データ分析の業務が得意であると気付くかもしれません。
また、チームでのプロジェクトを推進する中で、自分がリーダーシップを取ることに適している、あるいは逆にサポート役としての能力に長けていることに気付くこともあるでしょう。
自己理解を深める、という点でも休学して長期インターンに専念することは大いに役立ちます!
以下の記事では、「長期インターン」が就活にどのように有利に働くのかということについて詳しく解説しています。
休学して長期インターンを始める前に、必ずチェックするようにしましょう。
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休学して長期インターンに参加するデメリット
休学して長期インターンに専念することは、メリットだけでなくもちろんデメリットも存在します。
デメリットは主に以下の3点です。
- 卒業までに時間がかかってしまう
- 復学の意欲がなくなる
- 同級生との繋がりが少なくなる
順に説明していきます!
卒業までに時間がかかってしまう
休学して長期インターンシップに参加することは、多くのメリットがある一方で、卒業が遅れるという明確なデメリットも存在します。
まず、休学中は全ての大学で学費免除とされるわけではありません。私立大学では学費を一部負担する必要がある場合もあります。
また、休学によって、学生は社会に出るタイミングが遅くなり、同世代の学生より後に就職活動を始めなければならなくなります。
日本の就職市場では新卒採用が主流ですが、2年以上の留年・休学は新卒として扱われなくなることも大きなデメリットになるでしょう。
さらに、長期インターンで金銭を稼ぐことはできるかもしれませんが、卒業後就職して稼ぐ収入と、長期インターンで得られる収入を比較すると、トータルでマイナスになっている可能性もあります。
休学によって、あらゆる面で損失が発生することも忘れてはいけません。
復学の意欲がなくなる
実際に業務に携わる中で、学校へ戻るモチベーションが低下し、復学する意欲を失ってしまうというリスクもあります。
これは、インターンシップでの成果や企業文化に魅力を感じ、そこに身を置くことが自己実現につながると感じるほど、強くなります。
たとえ、学業も大切であることは理解していても、企業で即戦力として求められ、評価されることに充足感を得てしまう学生は多いです。
そのため、復学を決意しても、多くの学生がインターンシップを継続します。
このようなことを防ぐためには、学生の本分は学業であることを覚えておくことが大切です。
もちろんキャリアについて考え、スキルアップさせる時間も重要ですが、学生としての本業は何であるか、今一度意識しておくことが重要でしょう。
同級生との繋がりが少なくなる
学年が離れることで、かつての学科同期やサークル同期との接点は減ります。
授業などで同じ時間を共有する機会が少なくなるため、自然と情報交換の頻度も低下してしまうでしょう。
しかし、休学が必ずしも全ての人間関係に影響を与えるわけではありません。
仲の良い友人とは自ずとよくコミュニケーションを取ると思うので、以前と変わらない関係を保つことができるでしょう!
実際、僕の友人は留学のために休学しましたが、留学中もよく連絡をとり、帰国後はよくジムなどに一緒に行きました。
授業だけが接点ではないので、休学以前と変わらず関係を維持することも十分可能です。
結論、同級生との繋がりが少なくなることは、休学のデメリットとして感じられるかもしれませんが、仲の良い友人とは変わらず連絡を取ることができます。
人によってはそこまでデメリットではないと感じる人も多いでしょう。
実際に休学して長期インターンに参加した人の体験談
都内の大学に当時在学していたKさんは、大学2年の夏、休学してWEBマーケティング会社での長期インターンに専念することを決意しました。
彼が休学を決意した理由は、もっと長期インターンで専門性を高めたかったが、これ以上コミットすると学業との両立が難しくなると感じ、長期インターンでの経験を最大化したかったためです。
休学したことで、Kさんは学業に追われることなく、フルタイムで実務に取り組むことができました。
休学して良かったこと:自分のスキルを最大限磨くことができた
彼は、「実際のマーケティングの現場で成果を出し、将来的にはマーケターとして独立する」という目標を実現するため、マーケティングスキルを磨くことを目標に休学しました。
長期インターンでは、はじめはメディア編集者としてライター業務などに携わり、その後は1つの広告キャンペーンの責任者を任されました!
目的を忘れずに日々の業務に積極的に従事することで、Kさんは実際のキャンペーンの責任者として、見事成功に導くことができました。
休学して毎日業務していたため、周囲のインターン生よりも業務を覚えるスピードが速く、その分昇進するのも早かったそうです!
覚悟を決めて休学し、長期インターンに専念したことで、自分の磨きたいスキルを集中的に磨くことができたとも語っていました。
休学して後悔したこと:大学での友人との交流が減った
しかし、休学は良いことだけではありませんでした。
休学により同級生との交流が減り、旧友との関係も自然と希薄になってしまったと嘆いていました。
Kさんにとって、大学は学びの場だけでなく、同時に友人との交流の場でもありました。
休学期間中はそのコミュニティから距離を置き、長期インターンにひたすらコミットしたことで、自然と友人との接点がなくなってしまったそうです。
Kさんはこの点について「もちろん、長期インターンで得たものは計り知れないけれど、大学での友人との交流が疎遠になってしまったのは悲しかったです」と語っていました。
Kさんは休学期間で、専門スキルと実務経験を得る一方で、大切な人間関係の維持にも注意を払う必要があることを学びました。
彼の体験は、休学を考える全ての学生にとって、参考になる体験と言えるのではないでしょうか?
休学して長期インターンに参加することに関するQ&A
休学するという決断には、非常に勇気が必要です。
ここでは、休学して長期インターンに参加する際に良くあるQ&Aについてまとめました!
皆さんの意思決定の手助けとなれば幸いです。
休学すると就活に影響は出ますか?
特に影響はないです。
休学して長期インターンに参加することは、就職活動において決してマイナスにはなりません。
むしろ、積極的な意思決定のもと実務経験を積むことが、多くの企業から高く評価される可能性もあります。
休学の理由が漠然としている場合、たしかにそれが就職活動における不安要素となる可能性は否定できません。
しかし、長期インターンシップへの参加という明確な目的がある場合は、そこまで懸念する必要はないです。
企業は単に学歴だけでなく、応募者がどのように実際の職場で貢献できるかを見極めようとします。
休学中に得た実務経験やスキル、そしてチームワークの精神は、学業の成績以上の価値を持つこともあるでしょう!
また、長期インターンに打ち込んだという経験が、面接官に強い印象を与えることも考えられます。
休学中にどのような業務に従事したか、どんな困難に直面し、どう克服したかといった経験を具体的かつ分かりやすく説明できれば、きっと面接官からマイナスの印象を受けることはないでしょう!
復学の期限は決めていた方が良いですか?
絶対に決めておきましょう
休学して長期インターンシップに参加する際、復学の期限を設定しておくことは極めて重要です。
なぜなら、明確な期限がないと、休学中もダラダラと時間を過ごしてしまう可能性があるからです。
特に長期インターンシップでは、日々の業務に追われ、充実した毎日を送る中で、大学への復学が遠のくこともあるでしょう。
復学の期限を明確に決めなければ、卒業が遅れる原因にもなりかねません。
期限を設けることで、インターンシップ中の目標設定が明確になり、時間内に積極的にスキルを身につけるための原動力となります。
従って、休学して長期インターンシップに参加する場合は、復学の時期を明確に決め、それに向けて計画的に行動することをおすすめします。
自分は何年でどのような経験を積み、どういったスキルを磨くか、明確にした上で休学するようにしましょう。
休学することに関して家族と相談した方が良いですか?
相談した方が良いです。
休学する際は家族と相談することをおすすめします。
理由は、あらゆる面で休学は家族に負担をかける可能性があるためです。
まず、負担として考えられるのは学費面です。
休学中、国立大学では基本的に学費免除となる大学が多いですが、私立大学などではそうはいかないところも多いです。
学費の一部を納入する必要がある場合、親と相談して、その金額をどのように支払うのか前もって相談しておきましょう。
また、親からすれば、子供が大学をちゃんと卒業できるのか、といった不安も生じるかもしれません。
たとえ、長期インターンへの専念という真っ当な目的があったとしても、休学によって親は精神的に負担を負ってしまうこともあります。
以上の理由から、何を目的にいつまで休学するのかを事前に説明し、親に納得してもらった状態で休学することをおすすめします。
相談してお互い納得した状態にしておくことで、親からのサポートも得られやすくなるかもしれません。
休学して長期インターン参加は大いにアリ!
休学して長期インターンシップに専念することには、メリットとデメリットの両方があることは確かです。
休学により得られる時間を使って、企業での実務経験を積むことは、専門スキルの向上や実践的な職務経験の獲得に非常に有効です。
しかし、休学は決して必須の選択ではありません。
大学の授業とインターンシップを両立させている学生も少なくありませんし、それによって時間管理能力や効率的に作業を進めるスキルも養われるでしょう。
重要なのは、自身のライフスタイルや学業の進捗、将来のキャリアプランを慎重に考慮し、自分にとって最適な選択をすることです。
休学してインターンシップに専念することが、自分のキャリアにとってプラスになると確信が持てるのであれば、その選択を恐れる必要はありません。
一方で、休学せずにインターンシップを経験することが可能であれば、その道を選ぶこともまた賢明な判断です。
結局のところ、自分の将来に向けてどのような経験が有益であるか見極めることが重要です。
家族や友人、インターン先の社員の方々と相談し、あなたにとって最良の選択肢を選んでください!