【26卒必見】ソニーへの就職はやばい? 就職難易度・年収・インターンなどを解説!
文系理系問わずメーカー志望の学生から人気のソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、私たちにとっても身近なテレビやイヤホンなどの家電を主に取り扱う企業です。
ソニーは「初任給や年収が高すぎ」「TOEICが高得点でないと入社できない」など様々な噂がありますが、実際のところどうなのでしょうか?
本記事では、ソニーの本選考を受けるうえで必要な情報を現役東大生の筆者が詳しく解説します。
ソニーについてもっと知りたい人や内定を獲得したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ソニーは何の会社? ソニーの就職難易度 ソニーの採用大学 ソニーの年収・給与 ソニーの選考突破のポイント ソニーの選考フローと選考対策 ソニーのインターンはどのような内容? ソニーの就活に関するよくある質問 まとめソニーは何の会社?
ソニーグループ株式会社は1946年に創業された会社であり、現在はテレビやカメラを扱うエンタテインメント・テクノロジー&サービスや映画、音楽、金融など幅広くビジネスを展開しています。
異なる事業やサービスの掛け合わせによって新たなサービスを創造できることがソニーの強みであり、電機メーカーでトップの企業となっています。
社名 | ソニーグループ株式会社 |
設立 | 1946年5月7日 |
本社所在地 | 東京都港区港南1-7-1 |
従業員数 | 113,000名 |
資本金 | 8,804億円 |
会社HP | https://www.sony.com/ja/ |
ソニーの就職難易度
東洋経済ONLINEが発行した『入社が難しい有名企業ランキング』によると、ソニーは53位で入社難易度は「61.1」でした。
電機メーカーの大手4社であるソニー、パナソニック、日立製作所、三菱電機の中でもトップの入社難易度なので、ソニーに入社するのは非常に難しいと言えます。
ソニーはテレビなどの身近な商品も扱っているため、誰もが名前を知っている有名企業です。
電機メーカー志望の学生だけでなく、大手志向の学生も内定を獲得したいとエントリーする傾向があります。
就職難易度の高いソニーに入社するには、念入りな選考対策が必要です。
ソニーの採用人数
ソニーに内定した友人にきいてみたところ、技術系と事務系合わせて400名強の学生が採用されているようです。
400人だと多いように思えますが、インターンからの選考など多様な採用方式があるという噂も考慮すると、本選考での内定枠は多くはないかもしれません。
数少ない枠を優秀な学生の中で争わなければならないと思って、念入りな選考対策をするのがいいでしょう。
ソニーの採用倍率
ソニーの採用倍率は約200倍です。
就活生に人気のサイトでソニーをプレエントリーしている人数が約78,000名(引用元:マイナビ)で、内定数を400名として概算してみると、採用倍率は195倍になります。
非常に人気な企業であるため、多くの就活生が選考を受けていることは容易に想像がつきますよね。
応募者は高学歴の人が多いことが予想されるので、しっかりと対策した上で選考を受ける必要があります。
ソニーの採用大学
ソニーの採用大学をみると、東京大学の学生数が50人で1位となっています。
東京大学に続いて2番目に採用数が多いのが東京工業大学、その後に慶應義塾大学、早稲田大学、東京理科大学と続いています。
ソニーに内定した友人に聞いてみても、周りの学生は上記の大学に加えて旧帝大など難関大学の学生が多いようです。
ランキングを確認してみましょう。
順位 | 大学 | 採用人数 |
---|---|---|
1 | 東京大学 | 50 |
2 | 東京工業大学 | 46 |
3 | 慶応義塾大学 | 43 |
4 | 早稲田大学 | 40 |
5 | 東京理科大学 | 26 |
6 | 大阪大学 | 24 |
7 | 京都大学 | 20 |
8 | 横浜国立大学 | 17 |
9 | 千葉大学 | 16 |
10 | 名古屋大学 | 15 |
(引用:ダイヤモンドオンライン)
ソニーに学歴フィルターは存在するのか?
ソニーの採用に学歴フィルターは存在しません。
ソニーの採用大学を見ると、難関大学からの採用が多いので学歴フィルターがあるのではないかと感じますよね。
しかし、ソニーの創業者である盛田昭夫氏は「学歴不問採用」を打ち出しています。つまり、学歴で就活生をふるい落とすことはないということです。
採用大学の実績から学歴不問採用に懐疑的な声も上がっているようですが、学生の優秀さと学歴の相関は強いので、ソニーの選考を突破した優秀な学生の学歴が高いというのは大いにあり得ることです。
多数の優秀な学生のなかでの難易度の高い選考になるので、周囲の学生と比べて自分こそソニーに入社するのにふさわしい人材であることをアピールできるように、自己分析と選考対策をしていきましょう。
ソニーの年収・給与
ソニーグループ全体の平均年収は、1,113万円です(参考:有価証券報告書
大手電機メーカーの他3社は平均年収が600万円台なので、ソニーの平均年収は非常に高いことが分かります。
新卒の募集要項によると、初任給は学部卒が275,000円、修士卒が305,000円、博士了が325,000円です。学部卒の平均初任給21万8,324円(引用元:2023年度 決定初任給調査)と比較すると、ソニーは新卒の時点から給与が高くなっています。
近年、物価上昇に伴う賃金引き上げを検討している企業が増えているので、ソニーの平均年収も上昇する可能性があるでしょう。
ソニーの選考突破のポイント
ここまでは、ソニーの会社概要・採用大学・年収などを詳しく解説しました。
ここからは、ソニーの選考を突破し、内定を獲得するためのポイントを詳しく解説していきます。
以下がソニーに内定するための主な2つのポイントになります。
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
②入念な面接対策を行う
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
面接では、「学生時代に注力したこと(ガクチカ)」「困難を乗り越えた経験」「チームをリードした経験」など、学生時代の経験を多角的に質問されることが一般的です。
この際に重要となるのは、他の応募者との差別化です。
同じような内容のエピソードでは面接官の印象に残りにくく、埋もれてしまう可能性があります。
アルバイトやサークル活動の話は多くの学生が選びがちなテーマであるため、独自性を出すのが難しいのが現状です。
実際、ソニーのようなグローバル企業の内定者には、「大学時代にスタートアップを立ち上げた」「スポーツや文化活動で全国レベルの実績を持つ」「海外での留学経験を活かして課題を解決した」といったユニークな背景を持つ学生が多く見られます。
そのため、他と差別化できるようなエピソードの強さが必要不可欠です。
「でも、今から特別な実績を作るのは難しい…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、時間が限られているからこそ、効率的にガクチカを強化する方法があります。
それが「長期インターン」です。
長期インターンでは、実際のビジネス現場で課題解決やプロジェクト運営を体験できるため、学びや失敗を通じて成長した具体的なエピソードを構築できます。
こうした経験は、面接での説得力を高めるだけでなく、ソニーのような革新を重視する企業にもマッチする強みとなります。
さらに、長期インターンに参加する学生はまだ少数派であるため、他の応募者との差別化が図りやすいという点も魅力です。
ソニーを志望する皆さんも、ぜひこの機会を活用して一歩リードしましょう。
まずは以下から自分の興味や強みを活かせるインターンシップを探し、より良いガクチカエピソードを作りましょう。
②入念な面接対策を行う
面接では、自分の経験を伝えるエピソードが重要ですが、それ以上に「会話力」が問われる場でもあります。
そのため、話す練習を徹底的に行い、相手に分かりやすく、印象に残る伝え方を磨くことが必要です。
さらに、ソニーのようなグローバル企業の選考では、言葉遣いや礼儀、立ち居振る舞いといった「ビジネスパーソンとしての基本」が求められます。
これらのスキルは、普段の生活ではなかなか身につかない部分も多いため、社会人と接する機会を積極的に作ることが重要です。
しかし、多くの大学生にとって社会人と関わる機会は限られています。では、どのようにして社会人と接点を持ち、ビジネスマナーを習得すればよいのでしょうか?
その答えの一つが「長期インターン」への参加です。
長期インターンでは、実際の業務を通じて、社会人と一緒に働きながら、自然とビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身に付けることができます。
また、ソニーのような企業で求められるチームでの協働やプロジェクト推進の経験も積むことができるため、面接でのアピール材料として非常に有効です。
長期インターンの経験を持つ学生は、日常的に社会人と接する環境にいるため、ビジネスマナーや仕事への姿勢がしっかりと身についており、選考時にもその違いが評価されることが多いです。
ソニーを目指している方で、まだ社会人としてのスキルに自信がないという方は、ぜひ長期インターンの機会を活用してみてください。
長期インターンは就活に有利になる?東大生が実体験とともに解説!
長期インターンが本当に就活に有利になるか、疑問を持つ方も多いと思われます。本記事では、長期インターンが就活に有利になる理由を、筆者の体験談を交えて紹介します!
ソニーの選考フローと選考対策
ソニーの選考は、3月開始の1期と5月開始の2期があります。第1期で受けると志望度の高さを示すことができるでしょう。
ぜひここから紹介する選考フローと対策を参考にして、選考に臨んでください。
エントリーシート
ソニーの選考を受けた友人の意見や就活生の体験談によると、エントリーシートでは以下の質問が聞かれていました。
- 希望コースで取り組みたいこと
- 選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由
- 卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要
- 取り組んだ/取り組んでいることについて、下記の6つのポイントを含めて記述してください。
- (1)きっかけ・背景
- (2)設定したゴール
- (3)体制・役割
- (4)こだわったこと
- (5)結果・学んだこと
- (6)学んだことを今後どう活かすか
基本構成は志望動機とガクチカの2点になるのでソニー独自の変わった設問があるわけではありませんが、企業分析を入念に行わなければ書けないようになっています。
ソニー全体の概要を掴むだけでなく、数ある事業の中で「どの分野で、どのように活躍したいのか」を明確に記載しましょう。
ソニーの商品やサービスを実際に使った経験や他社と比較して考えたことを言語化できることが重要です。
最後の設問の取り組んだ/取り組んでいることについては、ガクチカを記載します。
複数企業の選考を受けるなかで、他社で記載したガクチカを転用している人もいるかもしれませんが、ソニーは書くべきポイントを指定しているので、抜けている要素がないか確認しましょう。
エントリーシートはどの企業でもわかりやすく、論理性があるかを重視します。
提出する前に家族や友人に読んでもらい、伝わりにくい部分がないかチェックするのがおすすめです。
Webテスト
ソニーのWebテストの形式はSPIで、言語・非言語・性格検査で1時間程度です。
SPIの点数が低くて落とされてしまうと、どれだけ企業研究や面接対策をしても次のステップには進めないので非常にもったいないですよね。
参考書を使って繰り返し勉強をすることと、SPI形式を採用している他社の選考を受けて慣れることが、高得点への近道です。
複数回の面接
ソニーは面接の回数は各個人で異なると発表していますが、基本的には技術系が2回、事務系が3回行われているようです。
面接では、どの回でも以下のような質問がされています。
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと
- 希望職種への興味
- 学生時代の研究内容
- 他社選考状況
他社でも聞かれるような一般的な質問が多い傾向にあります。
特徴的な点としては、技術系ではあらかじめ研究内容についてスライドにまとめて発表する点と、技術系・事務系のどちらも職種別採用なので、なぜその職種を選んだかを聞かれる点が挙げられます。
幅広いビジネスを展開している分、どの分野でソニーの一員になりたいのか明確にしておかないと志望度の高さを示すのは難しいでしょう。
ソニーは就活生一人ひとりの人柄をみるために、1次面接から個人で行います。どのような質問をされても的確に答えられるように、自己分析と面接練習を重ねて面接に臨みましょう。
エントリーシート同様に面接官にわかりやすく内容が伝わることが重要なので、結論ファーストを心がけて面接対策をしてください。
内定
複数の選考ステップを経て、内定が決まります。
最終面接の場で内定を伝えられる人もいれば、数日後に連絡がくる人もいるようです。
内定後は課題や研修等はありませんが、内定を承諾して就活を終えたら英語の勉強など社会人への準備をすこしずつ始めてみてはいかがでしょうか。
ソニーのインターンはどのような内容?
ソニーのインターンでは、ソニーの技術や社風などリアルを知ることができる絶好の機会です。
下記のようなさまざまなインターンを開催しています。
- 長期有給インターン
- オープンハウス
- Business Master Program
- Sony Startup Pitch Contest
- ITエンジニア向けソニーグループアイディアソン
- Sony Design Student Workshop Spring 2024
本記事では、現在募集中の長期有給インターンの概要を紹介します。(2024年9月時点)
長期有給インターン
長期有給インターンは、プロダクト・サービスの研究開発のプロジェクトに携われます。
募集コースによって異なりますが、週2日程度社員と一緒にソニーで働くので、ソニーの仕事の進め方を知ることができるのが特徴です。
必須項目として、プログラミング経験などがコースごとに設けられているため、自分にとって最も最適なコースを選びましょう。
就活生がソニーの仕事を知るだけでなく、企業側も優秀な人材を見つけたいと考えているのではないでしょうか。
優秀だと認められれば、内定にグッと近づく可能性は大いにあるので、ぜひ応募を検討してください。
実施期間 |
3ヶ月~1年 ※コースによって異なる |
実施場所 | ソニーシティ大崎 |
応募締め切り | 随時受付、定員達し次第終了 |
応募資格 | 学年や必須スキルなどコースによって異なる |
報酬 |
博士 1,950円/h~ 学士・修士 1,750円/h~ ※能力、経験を考慮し決定 |
ソニーの就活に関するよくある質問
ここでは、ソニーの就活に関するよくある質問をまとめています。
ソニーはTOEICで足切りがある?
結論としてTOEICによる足切りはありません。
公式HPの選考についてのQ&Aページで、エントリー時に語学力を測るテストの基準点は設けていないと明記されています。
しかし、足切りがないから英語が苦手でも大丈夫というわけではありません。
グローバルにビジネスを展開している企業なので、語学力が高いほうが活躍の場が広がります。
TOEICで高得点を取得し、選考でグローバル人材として活躍できるとアピールできると内定へ一歩近づくチャンスです。
選考まで時間がある人は、TOEICにも挑戦してみてください。
ソニーのインターンは内定直結などの優遇がある?
ソニーのインターンは選考優遇があります。
インターン後に選考案内の連絡が来て2次選考から受けられるようですが、参加者全員に優遇があるわけではないようです。
インターン中のワークへの取り組みや社員との座談会での内容がチェックされているはずなので、インターンに参加する場合は選考を受けているという気持ちで臨みましょう。
【ソニー】についてまとめました🐼
— パンダフル就活@通過ES&企業研究 (@dappanda22) October 6, 2023
平均年収:1085万円
初任給:265,000円
インターン優遇もかなり熱いから、夏を逃した人は秋冬インターンに参加したいところ!
ソニーのESも公開しているからぜひフォローしてみてねー!!#25卒#企業研究 #ソニー pic.twitter.com/0GJgMokweS
ソニーに内定するのはすごい?
結論、ソニーに内定するのはすごいことです。
有名企業で人気が高いため、多くの優秀な学生が選考を受けます。それほど、ソニーは魅力的な企業です。
大手電機メーカーでトップの就職難易度になるほど就活生から人気なため、ソニーに内定するのは非常に狭き門です。
多数の就活生の中で、自分こそソニーで活躍できる人材であることを選考で伝えられるよう、徹底的にできる限りの選考対策を行いましょう。
まとめ
本記事では、ソニーの就職難易度や、採用大学、年収、そして、ソニーの内定に必要な情報を紹介しました。
ソニーの選考を突破するためには、他の候補者と差別化できる「経験」を準備し、しっかりとした面接対策を行うことが鍵となります。
ただ、「特別な経験がない」「よくあるエピソードしかない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
その場合は、今からでもユニークでアピール力のある経験を積むことが必要です。
その方法の一つとしておすすめなのが、「長期インターン」への参加です。
長期インターンでは、ソニーが求める「挑戦心」や「革新性」をアピールするのに役立つ貴重なビジネス経験を得られます。
プロジェクトへの関わり方やチームでの働き方、困難な状況を乗り越えたエピソードなど、選考で活用できる具体的な話題が得られるのが魅力です。
特に、少人数で運営されるベンチャー企業や技術系の現場での経験は、ソニーの企業文化と親和性が高く、他の応募者と差をつけることができるでしょう。
ソニーを志望しているものの、まだ目立ったエピソードがない方や面接での準備に不安がある方は、長期インターンの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
それが内定への確実なステップとなるでしょう。