東京科学大学の就活事情は?就職先ランキング・平均年収・インターンを解説!
東京科学大学は、2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して設立された大学です。
大半の学生が大学院に進学し、その高度な専門性を活かして就職活動を行う特徴があります。
修士課程修了後は多くの学生が就職し、一部は博士課程へ進学するなど、理系トップ校としての強みを発揮しています。
そんな東京科学大生の詳しい就活事情が気になりますよね。
東京科学大学の就職先ランキング、平均年収、インターンを徹底的に解説します。
ぜひ参考にしてください。
東京科学大学の就職先ランキング
東京科学大学の2023年度の主な就職先ランキングを表で確認しましょう。
順位 | 企業 | 就職人数 |
---|---|---|
1 | ソニーセミコンダクタソリューションズ | 31 |
2 | 日立製作所 | 29 |
3 | NTTデータ | 25 |
3 | ソニー | 25 |
5 | アクセンチュア | 24 |
6 | 野村総合研究所 | 29 |
7 | 楽天グループ | 19 |
8 | Huawei Technologies | 16 |
9 | 富士通 | 15 |
10 | マイクロメモリジャパン | 14 |
10 | NTTドコモ | 14 |
10 | キオクシア | 14 |
参考:一橋大/東工大「就職先企業・団体」ランキング2023最新版【全20位・完全版】 | 親と子のための大学研究2024 | ダイヤモンド・オンライン
ランキングから、東京科学大学生の就職先として電機・ITが人気であることがわかります。
特に、半導体関連への就職が顕著で、これは東京科学大学の高度な理工系教育と半導体産業の需要増加が合致した結果と考えられます。
また、ランキングから以下の5つも東京科学大学の就職先の特徴です。
- メーカー志向: 上位にソニーや日立製作所が入っており、研究開発職を中心とした製造業への就職が多いです。
- IT・通信業界の強さ: NTTデータやアクセンチュアなど、IT系企業への就職も目立ちます。
- 自動車産業への進出: トヨタ自動車や本田技研工業など、自動車メーカーへの就職も見られます。これは、自動車産業のEV化やAI化に伴い、高度な理工系人材の需要が高まっていることを反映しています。
- 多様な業界への広がり: 楽天グループや野村総合研究所など、IT・金融系企業も含まれており、東京科学大生の就職先が多岐にわたっていることが分かります。
- 高度研究開発職への就職: マイクロンメモリジャパンやキオクシアなど、最先端の半導体企業への就職が目立つ。これは、東京科学大学の研究レベルの高さを反映しています。
東京科学大学の卒業生は、幅広い分野で活躍するポテンシャルを持ち合わせていると期待されていると言えるでしょう。
東京科学大学の卒業生の年収
東京科学大学の卒業生の年収は、日本の大学卒業生の中でもトップクラスに位置しています。
年代別の平均年収は、以下の通りです。
年齢別平均年収
30歳時点: 約645万円
40歳時点: 約1,007万円
45歳時点: 約1,081万円
参考:【調査比較】大学別年収ランキングを一覧で解説 | WARCエージェント マガジン
東京科学大学卒業生の平均は、どの年代でも日本の全給与所得者の平均である430万円を大幅に上回っています。
30歳時点で650万円目前なのは、高いと感じる人が多いのではないでしょうか。
大学別年収ランキングでも東京科学大学は常に上位にランクインしています。
順位 | 大学 | 平均年収(万円) |
1 | 東京大学 | 1,072 |
2 | 一橋大学 | 1,052 |
3 | 東京科学大学 | 1,003 |
4 | 慶應義塾大学 | 991 |
5 | 京都大学 | 949 |
6 | 早稲田大学 | 920 |
7 | 神戸大学 | 907 |
8 | 東北大学 | 875 |
9 | 大阪大学 | 874 |
10 | 東京理科大学 | 862 |
上位の大学の卒業生は高い専門性が早期から評価され、キャリアの初期段階から高い報酬を得ている傾向にあります。
また、東京科学大学は、就職市場において「東京一工」と呼ばれる超高学歴グループに属しています。
この学歴フィルターが初任給や昇進速度に影響を与え、結果として高い年収につながっているとも推測できるでしょう。
さらに、多くの学生が大学院まで進むため、学部卒よりも高い基本給である院卒採用という採用方式も高年収への一因です。
東京科学大学の学生の就職活動
これまでの章で東京科学大生の専門性の高さについて言及してきましたが、その他にも学校側の支援が手厚いなどの特徴があります。
- OB・OGネットワークの活用
- 研究室推薦制度
- インターンシップの重視
- 専門性を活かした就職先選択
- キャリア支援体制
- 国際キャリアの追求
- 就職活動の早期化
就活が始まるとどうしても就活生は就活を優先し、学業がおざなりになってしまいます。
しかし、東京科学大学の学生はインターン参加の促進や研究室推薦など、大学から手厚いサポートを受けられるのが他大生との大きな違いです。
日頃の研究活動に注力した結果、社会人になってからその専門性の高さが期待されるので、大学での学びが仕事で活かせる可能性が大いにあります。
早期から就職活動を始めて自分に合った企業で学びを活かすことができたら、日々やりがいを感じながら仕事に取り組めるでしょう。
東京科学大生の就職活動は、大学側のサポート体制と産業界への繋がりを最大限活かした形で展開されています。
この独自のスタイルが東京科学大生の高い就活実績に繋がっているといっても過言ではありません。
東京科学大生のインターン事情
東京科学大生がどのようなインターンシップに参加しているのかも気になりますよね。
東京科学大生ならではのインターンシップ傾向があるので、一つずつ紹介します。
長期インターンシップの重視
東京科学大生は、2~3週間の長期インターンシップに参加する傾向が強いのが特徴です。
長期のインターンシップは、実際の現場の雰囲気を感じ取り、自身の適性を見極める貴重な機会になると感じている東京科学大生が多いのでしょう。
また、長期インターン参加者は内定にグッと近づくことができるので、優秀な東京科学大生は内定まで見据えて夏から就活をしていることの証とも言えます。
長期インターンシップの選考は非常に狭き門で、選考準備に時間を要します。
長期インターンに多くの東京科学大生が参加していることから、東京科学大生が早くから就活をしていることが伺えます。
研究開発職インターンシップの人気
東京科学大生の多くがメーカーの研究開発職を志望するため、R&D部門でのインターンシップが特に人気です。
ソニーや日立製作所などの大手電機メーカーのR&Dインターンシップには多くの東京科学大生が参加しています。
大学院修了だから研究職に就くべきというイメージではなく、実際にインターンを通して自分に研究職が向いている否かを見極めるのは非常に重要です。
半導体関連企業のインターンシップ
近年の半導体産業の重要性増大に伴い、ソニーセミコンダクタソリューションズやマイクロンメモリジャパンなどの半導体関連企業のインターンシップへの参加も増加しています。
半導体はあらゆる電子機器に使われているものの、日常生活の中で直接目にするわけではありません。
したがって、イメージがつきにくい製品であると感じている学生も多いのではないでしょう。
実際に半導体関連企業のインターンシップに参加することで、半導体ビジネスの規模や半導体の役割を深く体感できるはずです。
大学院生向けインターンシップ
大半の東京科学大生が大学院に進学するため、修士課程1年次の夏季休暇を利用したインターンシップ参加が一般的です。
インターンの中には学部生参加不可のインターンしプもあるので、大学院生のみのインターンシップに参加する東京科学大生も多いです。
大学院生のみが参加するインターンシップでは周囲の参加者も大学院生なので、互いに院生就活の情報交換や就活をともに頑張る仲間を見つけることができるかもしれません。
ジョブ型研究インターンシップの導入
博士後期課程学生を対象とした「ジョブ型研究インターンシップ」を導入している企業もあります。
ジョブ型研究インターンシップは2ヶ月以上の有給インターンシップで、正規の教育課程の単位科目として実施されます。
参加するのは決して簡単ではありませんが、就活をしながらアルバイトにもなり、研究者としてのマインドもしることができるまさにメリットだらけのインターンと言えるでしょう。
海外インターンシップの増加
グローバル化に伴い、海外企業や国際機関でのインターンシップを経験する東京科学大生も増加しています。
また、大学は留学生向けの就職支援も行っており、国際的なインターンシップの機会も提供している。
インターンシップと研究活動の両立
就活は企業側の学生への配慮や大学側のサポート体制以上に、就活生自身の意識の高さによって結果は大きく左右されます。
研究が忙しい東京科学大生は、工夫しながら研究活動とインターンを両立させています。
具体的には週末に説明会を実施している企業もあるので積極的に探したり、就活をする日と研究に注力する日を分けたりなどです。
東京科学大学の就活に関するよくある質問
東京科学大生の就活に関して、気になることを紹介します。
インターンを選ぶ方法は?
大学は毎年5月頃にインターンシップガイダンスを実施しており、参加のメリット・デメリットを説明しています。
自身の研究状況やスケジュールを踏まえて、気になる企業のインターンには積極的に参加しましょう。
東京科学大生は長期インターンや研究開発職のインターンに参加する傾向にあります。
研究室推薦制度とは何か?
多くの大手メーカーやインフラ企業の技術職では、大学推薦枠が用意されています。
専攻によっては、半数の学生がこの推薦枠で内定を得ているケースもあります。
この制度により、学生は研究内容と直結した職種に就くことができるのがメリットの1つです。
まとめ
ここまで東京科学大生の就活事情について、詳しく解説してきました。
多くの東京科学大生が高度な専門知識を有しているため、それを活かした就職先を探している学生が多いのが特徴です。
大学側のサポートも手厚く、忙しい研究と両立しながら就活を進める東京科学大生は高く評価される傾向にあり、高い就職実績を誇っています。
本記事を読んで、就活生の方は参考にしていただけたら幸いです。