【26卒必見】富士フィルムの就職難易度・採用大学・年収・インターンを解説!

富士フイルム株式会社(以下、富士フィルム)は就活生に人気のある大手総合化学メーカーの1つです。
富士フィルムへの内定を目指したいが、富士フィルムは「就職難易度は高い?」「学歴フィルターはある?」などの不安を持つ就活生も多いのではないでしょうか。
本記事では、富士フィルムについての就職難易度、過去の採用大学、年収、選考フローから選考対策までの情報を網羅的に解説しています。
富士フィルムへの内定を効率よく目指す学生に限らず、富士フィルムについてもっと多くのことを知りたい方に最適な記事となっています。
是非参考にしてみてください!
目次
富士フィルムは何の会社? 富士フィルムの就職難易度 富士フィルムの採用大学 富士フィルムの年収・給与 富士フィルムの選考突破のポイント 富士フィルムの選考フローと選考対策 富士フィルムの就活に関するよくある質問 まとめ富士フィルムは何の会社?

富士フイルムは、写真フィルムなどで培ってきた技術を生かし、「ヘルスケア」「マテリアルズ」「イメージング」の3つの領域で幅広い事業を展開している総合化学メーカーです。
それぞれ以下のような事業を行っています。
<ヘルスケア>
- 予防(コンシューマーヘルスケア)
- 診断(メディカルシステム)
- 治療(医薬品、バイオCDMO、創薬支援・再生医療)
<マテリアルズ>
- 高機能材料
- グラフィックシステム・インクジェット
- 記録メディア
<イメージング>
- フォトイメージング
- 光学・電子映像
社名 | 富士フィルム株式会社 |
---|---|
設立 | 2006年10月2日 |
本社所在地 |
[東京ミッドタウン本社]東京都港区赤坂9-7-3 [西麻布本社]東京都港区西麻布2-26-30 |
従業員数 | 4,607名(2023年3月31日現在) |
資本金 | 40,000 百万円(2023年3月31日現在) |
会社HP | https://www.fujifilm.com/jp/ja |
(参考:富士フィルム|会社概要)
富士フィルムの就職難易度

東洋経済ONLINEが発行している『入社が難しい有名企業ランキング』では、富士フィルムは16位にランクインしており、入社難易度は「62.6」となっています。
大手の総合化学メーカーであり、知名度も高いため就職難易度は高いです。
富士フィルムの採用人数
富士フィルム|採用情報によると、2023年度の採用人数は事務系51名、技術系78名(学卒69名、高専卒9名)です。
年にもよりますが、毎年100〜120人程度採用されているようです。
富士フィルムの採用倍率
富士フィルムは正式な採用倍率を発表していません。
そこで、2023年度の採用人数129名と、リクナビ2025|富士フィルム株式会社によるプレエントリー候補リスト登録人数12750名から算出すると、採用倍率は98.8倍となりました。
理系文系問わず人気の企業であることから、100倍に近い採用倍率です。
知名度もかなりあり、高学歴の学生も選考を受けると予想されるため、採用倍率は100倍以上になる可能性があります。
富士フィルムの採用大学

大学通信ONLINE 2023年によると、富士フィルムの採用大学は以下のとおりです。
<採用大学>
東京大学(17名)/ 東京工業大学(12名)/ 京都大学(9名)/ 東北大学・大阪大学・慶應義塾(各7名)/ 名古屋大学(5名)/ 北海道大学・神戸大学・九州大学・上智大学・関西学院大学(各4名)/ 電気通信大学・一橋大学・同志社大学(各2名)/ 小樽商科大学・筑波大学・千葉大学・大阪府立大学・国際基督教大学・成城大学・多摩美術大学・中央大学・東京理科大学・武蔵野美術大学・立命館大学・大和大学(各1名)
富士フィルムに学歴フィルターは存在するのか?
結論から言うと、富士フィルムに学歴フィルターは存在しません。
しかし、就活生からの人気が高い富士フィルムは、高学歴の学生からの応募も多く、高学歴の内定者が多くなってしまっているのが現状です。
とはいえ、選考対策を入念に行うことで内定を勝ち取れる可能性はあります。
企業研究・選考対策をしっかりしましょう。
富士フィルムの年収・給与

富士フィルムの平均年収は684万円です(参考:OpenMoney)。
同業のメーカーと比較してもかなり高い年収となっています。
また、富士フィルムはフレックスタイム制度を取り入れているほか、家賃補助やテーマパークの割引価格といった福利厚生も充実しており、給与以上の待遇が期待できます。
(参考:富士フィルム|福利厚生)
富士フィルムの選考突破のポイント

ここまでは、富士フィルムの会社概要・採用大学・年収などを詳しく解説しました。
ここからは、富士フィルムの選考を突破し、内定を獲得するためのポイントを詳しく解説していきます。
以下が富士フィルムに内定するための主な2つのポイントになります。
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
②入念な面接対策を行う
①他人と被らない「ガクチカ」を用意する
面接では、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「挫折を乗り越えた経験」「リーダーとしてチームをまとめた経験」など、学生時代の取り組みについて具体的に質問されます。
こうした経験を語る際に大切なのは、いかに他の学生とエピソードの差別化ができるかという点です。
アルバイトやサークル活動といった話題は、多くの学生が面接で語るため、採用担当者にとってはありふれたエピソードに映りがちです。そのため、他の候補者と埋もれてしまうリスクがあります。
実際、難関企業である富士フィルムの内定者には、「大学時代に新たなビジネスを立ち上げた経験」「スポーツで全国大会に出場した経験」「海外留学を通じた多様な視点を持つ人」など、特別な体験を持つ学生が多く含まれています。
こうした特異な経験は、選考において他の候補者との差別化に大きく影響します。
そのため、富士フィルムのような企業を目指すうえでは、特別なエピソードを持つことが選考突破のカギとなります。
この記事を読んでいる方の中には、「語れるエピソードがない」「ありきたりなガクチカしかない」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
その場合、今からでも差別化できる経験を意識的に作り上げる必要があります。
効率よくユニークなガクチカを作り上げる方法として「長期インターン」が非常に有効です。
長期インターンに参加することで、実際の業務の中でプロジェクトに取り組み、そこで得られた知識やスキル、成功体験や失敗談などを通じて、自信を持って語れるエピソードが作れるようになります。
また、長期インターンに参加している学生は全体的に少ないため、他の候補者と大きな差をつけることが可能です。
富士フィルムのような難関企業への内定を目指しているが、差別化できるエピソードを持っていない方、まずは長期インターンを探してみることをおすすめします!
それがあなたの就職活動を大きく前進させる一歩となるでしょう。
②入念な面接対策を行う
面接では、自分の経験やエピソードを語ることは重要ですが、最終的には「会話のキャッチボール」が大切になります。
そのため、面接本番でしっかりと自分の考えやエピソードを伝えられるよう、話す練習を徹底的に行うことが必要です。
また、富士フイルムのような企業の面接では、言葉遣いや振る舞いといった「社会人としてのマナー」も見られます。
こうしたビジネスマナーは、普段から社会人と接することで自然に身についていくものです。
しかし、一般的な大学生活の中では社会人と関わる機会は限られており、多くの学生にとって大きなハードルとなるでしょう。
これらの能力を身につけるのに最も効果的なのが、長期インターンへの参加です。
長期インターンでは、実際のビジネスの現場で社会人と一緒に働き、プロジェクトに取り組むことで、実践的なビジネスマナーを自然と身に付けることができます。
特に富士フイルムを志望する方にとっては、業界や企業理解を深めると同時に、実務に触れる経験を得られる長期インターンは大きな武器となります。
富士フイルムへの内定を目指す方は、長期インターンを活用しながら、社会人としてのビジネスマナーを身につけることで、大きなアドバンテージを得られるでしょう。
興味があれば、自分に合った長期インターンを探してみるところから始めてみてください!
以下の記事では、「長期インターンがなぜ就活に有利になるのか」ということについて詳しく解説しています。

長期インターンは就活に有利になる?東大生が実体験とともに解説!
長期インターンが本当に就活に有利になるか、疑問を持つ方も多いと思われます。本記事では、長期インターンが就活に有利になる理由を、筆者の体験談を交えて紹介します!
富士フィルムの選考フローと選考対策

ここからは富士フィルムの選考内容と対策方法について解説します。
富士フィルムでは、「事務系職種」と「技術系職種」の募集がありますが、併願はできません。
ここでは、技術系職種の選考フローについて解説します。
エントリーシート
エントリーシートで問われた設問は以下の通りです。
- 研究内容について簡潔に説明(300字以内)
- 院生の方:貴方の研究活動は、貴方の研究領域にどのような進歩をもたらしましたか。またその進歩のために、貴方はどのような形で貢献しましたか(200字以内)
- 貴方が過去、努力して達成したと思うことは何ですか(300字以内)
- 貴方が今までに直面した一番大きな困難は何ですか(300字以内)
- あなたは、将来どんな技術者になりたいですか。応募理由と合わせてご記入ください(300字以内)
- 希望する仕事についてご記入ください(200字以内)
- あなたの長所をご記入ください(100字以内)
- あなたの短所をご記入ください(100字以内)
- 趣味をご記入ください(50字以内)
- 「活動実績」もしくは「座右の銘」どちらかを選択してください
- (内定者は「座右の銘」を選択)「座右の銘」を選択された方は、あなたが感銘を受けた、もしくは心に留めている座右の銘を教えてください。また、その理由もご記入ください(100字以内)
文字数の少ない設問が数多くあるため、結論ファーストで簡潔に回答する必要があります。
特に、研究内容では分野外の方でも理解できるような容易な言葉を選んで説明すると良いでしょう。
WEBテスト1
テストセンターで、SPI形式のテストを1時間程度解きます。内容は、言語、非言語、性格です。
一般的なSPIと同じくらいの難易度であるため、他社の選考を受けて練習したり、参考書を解いたりして対策すると良いです。
WEBテスト2
自宅でeF-1G形式のテストを1時間程度解きます。内容は言語、非言語、性格で、難易度はやや難しいです。
言葉の連想ゲームのような問題が多く、思考力が深く問われる内容です。eF-1G形式のテストは採用している企業も少なく初見で解くのは難しいため、参考書で対策をすると良いでしょう。
1次面接
オンラインで、学生1人、30代の人事社員1人との30分程度の個人面接を行います。
質問内容は以下の通りです。
- 自己紹介
- 富士フイルムの印象
- ESの深掘り
- 学生時代に力を入れたこと(実績に関して、どうしてそれが達成できたのか)
- 希望職種とその理由
など
学生時代に力を入れたことの深掘りによって、学生のパーソナリティーを見ている印象があります。
自分がどのような人間なのか、自己理解ができていないと落とされてしまう可能性があります。
自己分析を念入りに行って面接に挑みましょう。
2次面接
オンラインで、学生1人と人事社員1人・技術系の各事業部役員3人での45分程度の個人面接です。
質問内容は以下の通りです。
- 自己紹介
- 研究室についての紹介
- 研究内容についての紹介(研究を行った理由、成功可否)
- 志望理由(富士フィルムについてと、希望部署について)
など
研究内容については、事前にスライドを作成して発表します。発表時間は約7分間です。
専門外の人にも分かりやすくプレゼンテーションを行う技術が見られている印象です。
また、技術系の社員も面接官として参加していることから、研究内容についてもかなり厳しく深掘りされます。
分かりにくい専門用語は使用せず、高校生にもわかるレベルで発表しつつ、専門的な内容を説明する必要があります。
親や専門外の分野を勉強している友人などに発表を聞いてもらい、アドバイスをもらうと非常に良い対策になります。
最終面接
六本木本社で、学生1人と社員4人(2人は研究所所長・2人は人事部の役員)と2時間程度の個人面接です。
内容は、前半と後半部分に分けられます。
<前半:アンケート記入>(1時間15分程度)
- 穴埋め形式のアンケート(10問)
「....」に当てはまる内容を記述
- 「誰かが困っている時は....」
- 「今までの人生で一番の失敗は....」
など
<後半:面接>(45分程度)
- 自己紹介
- アンケートに沿って質問(エピソードの詳細について)
- 化学に興味を持った理由
- 富士フイルムの志望理由
- 希望部署での配属が通らない可能性があるか大丈夫か
- 他社の選考状況
など
アンケートの回答で、富士フィルムの社風に合っているような人格をアピールする必要があります。
富士フィルムでは、自分から積極的に意見を述べたり、挑戦したりする姿勢を高く評価する社風があります。
したがって、自らの体験に絡めて積極性をアピールすると良いでしょう。
(参考:富士フィルム|一緒に働きたい人物像)
(参考:One Career|富士フイルム)
富士フィルムの就活に関するよくある質問

ここからは、富士フィルムの就活に関するよくある質問について解説していきます。
富士フィルムの初任給は?
富士フィルムの初任給は、事務系、技術系で以下の通りです。
<事務系職種>
学部卒:246,000円
修士了:273,900円
博士了:297,900円
<技術系職種>
高専本科卒 :208,200円
高専専攻科卒:225,200円
学部卒 :246,000円
修士了 :273,900円
博士了 :297,900円
(参考:富士フィルム|新卒採用情報)
富士フィルムへの新卒入社の評判は良い?
富士フィルムへの新卒入社の評判は良いと言えます。
社員インタビューにも、やりがいを感じられる仕事であると回答している社員が紹介されています。
また、社員インタビューでは、どの社員も生き生きとして仕事に挑戦している様子が描かれていることからも社員の満足度が高いことが伺えます。
(参考:富士フイルム|社員インタビュー)
まとめ
本記事では、富士フイルムの就職難易度、採用傾向、年収、そして富士フイルムの内定に必要な情報について詳しく解説しました。
富士フイルムの選考を突破するには、他の応募者と差別化できる「経験」を用意し、綿密な面接対策を行うことが重要です。
しかし、「特別な経験がない」「自分のエピソードがありきたりに感じる」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
その場合でも、今からでも十分にアピールポイントを作ることが可能です。
効率的に印象的な経験を得る方法の一つとして、「長期インターン」への参加がおすすめです。
長期インターンの経験者はまだ少数派であるため、他の候補者との差別化にもつながります。
富士フイルムを志望する中で、「これといったアピール材料がない」「面接で自信を持って話せる経験がない」という方は、まずは長期インターンの機会を探してみると良いでしょう。
それが内定獲得への確かな一歩となります。
興味がある方は、ぜひ長期インターンをリサーチしてみてください!