長期インターンは掛け持ちできる?掛け持ち先の企業の選び方も解説!
長期インターンの掛け持ちを考えている学生も多いのではないでしょうか。
優れた実績やスキルがほしい学生にとって、長期インターンの掛け持ちは魅力的な選択肢に思えるでしょう。
でも、長期インターンの掛け持ちは、本当にできるのか気になりますよね?
結論、長期インターンの掛け持ちは可能です。
本記事では、今まで長期インターンを複数社経験してきた現役東大生である筆者が、長期インターンの掛け持ちのメリット/デメリットや注意点、掛け持ちできる企業の探し方をご紹介します!
掛け持ちに関するよくあるQ&Aも紹介しておりますので、ぜひ興味のある方は最後までご一読ください!
目次
長期インターンは掛け持ちしてもいい? 長期インターンを掛け持ちするメリット 長期インターンを掛け持ちするデメリット 長期インターン掛け持ちする企業の探し方 長期インターンを掛け持ちする際の注意点 長期インターンの掛け持ちに関するよくあるQ&A 長期インターンの掛け持ちは注意して行おう!長期インターンは掛け持ちしてもいい?
結論から言うと、掛け持ち自体は可能ですが、休学してフルタイムで取り組める状況でない限り、かなりハードです。
そこで重要なのは、「なぜ掛け持ちをするのか」という目的の明確化です。
例えば、「興味のある業界が2つあるので、どちらも体験してみたい」といった具体的な目標があると良いでしょう。
掛け持ちをすることでしか達成できない目的を見極め、それが自分の将来にとって価値ある経験になるかどうか、考慮する必要があります。
また、長期インターンの掛け持ちには、計画性と自己管理が必要です。
自身のキャパシティと時間を考慮し、学業とのバランスを保ちながら、それぞれのインターンでの成果を最大化させるための戦略を立てましょう。
適切な目的意識と計画性があれば、長期インターンの掛け持ちはより有意義な経験となるでしょう!
長期インターンを掛け持ちするメリット
長期インターンを掛け持ちするメリットは多数ありますが、主に以下の4つです。
① 様々なスキルが身につく
② 様々な業界への理解が深まる
③ 優秀なコネクションが増える
④ 長期インターン先を慎重に選ぶことができる
詳しく解説していきます。
① 様々なスキルが身につく
同じ職種で長期インターンを掛け持ちすれば、多くのスキルが身につきます!
企業によって事業内容や業務内容も異なるため、インターンで得られる経験は企業によって千差万別です。
例えば、同じ「マーケティング」という職種であっても、メディアコンテンツの編集や市場調査・分析、マーケティングの戦略立案というように、企業によって異なる業務を求められます。
そのため、同じ職種でインターンを掛け持ちするのは、非常に有意義な経験になるでしょう!
異なる職種に挑戦する場合、全く違うスキルを同時に身につけられますが、同時に複数の職種で専門性を高めるのは難易度が高いです。
新しい分野へのチャレンジは刺激的ですが、初心者が2つ以上の異なる職種に同時に挑むことはかなり大変です。
筆者の経験上、一度に学ぶ範囲を絞り、深く理解した方が、最終的なスキルの向上に繋がるでしょう。
ただし、④でも説明しますが、インターンを選ぶ段階でやりたい職種を絞ることができなかった場合でも、違う職種のインターンを掛け持ちしてもいいかもしれません。
② 様々な企業・業界への理解が深まる
長期インターンはスキルを学ぶ場でもあり、同時に様々な業界に対する理解を深める絶好の機会でもあります。
同じ職種であっても、参画する企業によって事業領域は大きく異なります。
また、企業文化や業務の仕方も違うため、もしかしたら同じ職種でも、職場によって異なる印象を受けることもあるかもしれません。
インターンを掛け持ちすることで、単一の企業・業界にとどまることなく、広い視野と理解が得られるでしょう!
掛け持ちする企業を、自分の興味のある業界の中から選ぶことによって、就職活動を行う際の指針にもなります。
③ 優秀なコネクションが増える
長期インターンを掛け持ちすることで、その分、多くの人とのコネクションが自然と形成されます!
複数企業のインターンを並行することで、上司となる社員の方々や同期のインターン生、あるいはクライアントとして取引する社外の方々と出会う機会が増えます。
長期インターンで会った人たちが、将来のビジネスパートナーやキャリアアドバイスをくれるメンターとなる可能性もあるでしょう。
私自身、複数のインターンを経験する中で、業界の垣根を越えた多様な人々と出会い、学びの場を広げることができました。
長期インターンを掛け持ちする学生の皆さんは、単に業務をこなすだけでなく、その場での人間関係を大切にし、能動的にコミュニケーションを取ると良いでしょう!
長期インターンを掛け持ちするデメリット
長期インターンの掛け持ちには、当然デメリットも存在します。
デメリットとして挙げられるのは以下の3つです。
① とにかく忙しくて仕事ばかりになる
② 中途半端になりがち
③ コミットできないため大きな仕事を任せてもらえない
以下、順に説明していきます!
①とにかく忙しくて仕事ばかりになる
長期インターンを複数掛け持ちすることで、長期インターンの仕事でプライベートの時間がなくなってしまいます。
特に、休学せずにインターンを掛け持ちしている場合、学業、インターン、そしてプライベートのバランスを取ることは一層困難になります。
スケジュールが厳しくなれば、休息や自己のリフレッシュのための時間が大幅に削られる可能性もあるでしょう。
筆者が掛け持ちインターンをしていた時期は、スケジュールがびっしりと埋まり、自分自身の時間を確保するのが一苦労でした。
確かに、その忙しさの中で仕事をこなし、多くを学び、成長できます。
ただ、精神的、肉体的な負担も大きいため、プライベートの時間や自身の健康とのバランスを取ることも非常に大切です!
②中途半端になりがち
長期インターンの掛け持ちの大きな弊害として、片方あるいは両方の業務が中途半端になるリスクが挙げられます。
各インターン先で業務は異なるため、時間的な厳しさも踏まえるとどちらの業務にも100%注力するのは難しいです。
結果、業務の質の低下につながり、期待される成果を出すことが困難になります。
また、仕事の優先順位によっては、一方に偏った成果が出てしまうこともあるでしょう。
長期インターンの掛け持ちを検討している学生は、自分が担当する業務の質を保つことを忘れてはなりません。
どのインターン先にも全力を尽くすことは、時には現実的ではないです。
実際に掛け持ちを行う場合、各インターン先での業務のバランスを取りながら、どうすればどちらのインターン先でも成果を出せるか考える必要があります。
また、どちらの企業でも頑張りたいからといってキャパオーバーになっては元も子もありません。
インターン先の企業には、自分が引き受けられる業務量を伝え、必ずキャパオーバーにならないようにしましょう。
③コミットできないため大きな仕事を任せてもらえない
長期インターンを掛け持ちする際の顕著なデメリットの一つとして、フルコミットできる人と比べて業務への理解度が浅くなることが挙げられます。
掛け持ちしているとインターン先の業務に完全に没頭できるわけではないため、重要な任務を任せてもらうのに時間がかかってしまいます。
また、掛け持ちをしているという理由で、重要な業務を任せてもらえない可能性もあります。
責任の大きい役割には高いレベルの成果と責任が期待されるため、どうしても、よりコミットできる学生を企業は優先してしまうでしょう。
企業側からすれば、学生が他のインターン先でも業務をしていることを知ると、キャパオーバーなどのリスクを恐れ、重要なプロジェクトを任せられないといったことも起こりうるでしょう。
ですが、しっかりと限られた時間の中で業務に対する成果を出すことができれば、そのようなことはないでしょう。
長期インターン掛け持ちする企業の探し方
次に、長期インターンを掛け持ちする企業の探し方を解説します!
ぜひとも掛け持ちしてみたいと考えている学生は、ぜひご覧ください!
①目的と条件が合う企業を選ぶ
長期インターンを掛け持ちする際には、自分の目的と条件にマッチする企業を見つけることが非常に重要です。
長期インターンの掛け持ちを考えているAさんを具体例にして、解説します。
<掛け持ちの目的>
WEBライターとしてのスキルを伸ばしたい
<条件>
他のインターンや学業とも両立したいので、「出社不要、隙間時間に業務を進められる」ようなインターン先が良い
Aさんは、長期インターンを掛け持ちする目的として、「WEBライターとしてのスキルを伸ばしたい」という明確な目標があります。
なので、掛け持ちで選ぶインターン先では執筆経験を豊富に積める職場を選ぶべきでしょう。
「目的」からどのような職場を選べば良いのか決めた後は、追加で譲れない条件を出していきます。
Aさんの場合だと、他のインターンや学業とも両立したいので、「出社は不要で、隙間時間に業務を進められる」といった条件です。
なので、「リモート勤務OK」の企業を探すべきでしょう。
その後、「目的」と「条件」に合った企業を探していきます。
このように掛け持ちインターン先を選ぶことによって、必要なスキルを獲得し、キャパを超えない範囲で仕事ができる環境を選ぶことができるでしょう。
インターンへの応募の段階で勤務条件について詳しく情報を仕入れておけば、実現可能なスケジュールを検討できるようになります。
自分のビジョンとスケジュールに適したインターンを選択し、各インターン先で最大限の成長を目指しましょう!
②掛け持ちしてもOKな企業を選ぶ
掛け持ちしようとする学生は、インターンシップ先が掛け持ち可能かどうかを確認することが必須です。
特に、長期インターンを掛け持ちする場合、一方の企業の業務に集中する時期が他の企業に影響しないよう、柔軟に働くことができる企業を選ぶことが大切です。
また、インターン先が掛け持ちを許可しているかどうかは、求人情報に記載がない場合がよくあります。
そのため、掛け持ち可能かどうかは、面接の段階や事前の問い合わせで明確にしておくべきです。
例えば、私がインターンの掛け持ちをした際は、面接の段階で企業側に掛け持ちの意向を伝えておくようにしました。
そうすることで、採用後もインターンの掛け持ちを前提に仕事を任せてもらえたため、業務の期待値(可能な業務量)を調整することができました。
③出社日が少ない企業を選ぶ
長期インターンの掛け持ちは、出社日が少なくても大丈夫な企業を選ぶことも重要です。
最近では、フルリモートで勤務可能な企業も増えているので、長期インターンの掛け持ちを考えている学生は、リモート勤務OKの企業を選ぶことをおすすめします。
UT-Boardはフルリモートで勤務可能な企業を多数掲載しています!
また、細かい条件で絞り込み検索もできるので、長期インターンの掛け持ちを考えている学生に非常におすすめです。
長期インターンを掛け持ちする際の注意点
長期インターンの掛け持ちは、非常に大変で、いくつか気をつけなければならないことがあります。
そこで、本章では長期インターンを掛け持ちする際に、注意しておくべき点についてまとめました!
①自分の限界を認識する
自分の精神的・肉体的な限界を認識することが非常に重要です。
長期インターンは学生ながら社会人と同様の扱いを受けます。
大学に通いながら、長期インターンを掛け持ちすることは、想像以上に体力を使います。
自分の限界を認識せず、長期インターンを掛け持ちして、大学生活も長期インターンも無駄にしてしまう人もいるので、注意しましょう。
①学業が疎かにならないようにする
学業は学生の本分と呼ばれるように、大学生にとって学業は重要な要素で、これを疎かにしてはなりません。
掛け持ちする際には、まずインターンの勤務日程と大学の授業日程を把握し、どちらも十分な時間を確保できるように計画を立てましょう。
例えば、授業のない日や、授業後の時間にインターンの業務時間を割り当てることで、学業への影響を最小限に抑えられます。
さらに、インターン先からの学業に対する理解も必要です。
掛け持ちが学業に影響を与えないよう、期中試験や期末試験の時期は勤務時間の調整をお願いするなど、柔軟に対応してもらえる企業を選びましょう。
インターンの経験は貴重ですが、それによって学業成績が下がったり、卒業に必要な単位が取得できなくなるリスクは絶対に避けなければなりません。
掛け持ちを成功させるために、学業との両立に最大限注意を払い、各分野で成長を目指しましょう。
②年収が103万を超えないようにする
長期インターンを複数掛け持ちする際には、税金・保険料の問題にも最大限注意を払う必要があります。
学生であっても、インターン先からの収入の合計が年収103万円を超えると所得税が発生し、130万円を超えると扶養から外れてしまいます。
インターンの収入が扶養を超えそうになる場合は、親との相談を行うのがおすすめです。
親の扶養から外れる場合、国民健康保険料と国民年金保険料を支払う必要が生じ、結果的に所得がマイナスになる可能性があるからです。
例えば、収入が130万円の場合、国民年金保険料と国民健康保険料の合計で29万円程度、そして所得税などの税負担も合わせると合計約34万円を支払わなければならなくなります。
このように、扶養を超えると多額の支出が発生してしまうため、扶養を超えそうな場合は必ず親と相談するようにしておきましょう!
③業務の情報管理の徹底を行う
業務上の情報管理を徹底することも非常に重要です。
異なるインターン先の情報が混在すると、情報を管理しきれなくなり、重要な情報が漏れたりするリスクが生じます。
情報管理不足は、インターン生本人だけでなく、インターン先の企業にとっても大きな迷惑となり得るため、細心の注意を払う必要があります。
情報管理の徹底のため、まずは各インターン先での業務を明確に分け、それぞれで詳細な記録をつける習慣を身につけましょう!
情報管理のため、手帳やデジタルツールを活用するのも一つの手です。
たとえば、異なるカラーやラベルで業務内容を分類することで、視覚的にも情報の整理がしやすくなります。
また、機密情報の扱いには特に注意が必要です。
どの情報が機密に該当するのかをしっかりと理解し、誤って他のインターン先に漏れないよう、情報の管理を厳密に行いましょう。
長期インターンの掛け持ちに関するよくあるQ&A
最後に、長期インターンの掛け持ちに関してよくあるQ&Aについてまとめました!
掛け持ちに関してまだ疑問がある学生は、ぜひご覧になってください!
長期インターンの掛け持ちはきついですか?
はい。長期インターンの掛け持ちはきついです。
精神的・肉体的な負担は大きく、簡単ではありません。
しかし、掛け持ちをきちんとこなすことができれば、自身の成長や充実感を得ることができます!
また、インターンの掛け持ちに限りませんが、一度決めたら「やり切る」ことも重要です。
インターンの掛け持ちを始める際、当然ある程度の厳しさは覚悟していたはずです。
にも関わらず、想像よりもきつかったからといって簡単に投げ出すことは、周囲にも迷惑をかけることにも繋がります。
一度、覚悟を持ってやると決めたのなら、できる限り最後まで強い意志を持ってやり抜くようにしましょう。
困難を克服した経験があなたをより強くしてくれるはずです。
長期インターンの掛け持ちは勤務先に言わなければダメですか?
インターン先の企業によって異なります。
ただし、インターンの掛け持ちによって業務に悪影響が生じる恐れがあるため、なるべく掛け持ちの意向を伝え、リスクを事前に共有しておいた方が良いかもしれません。
ただし、企業によっては掛け持ちを好ましく思っていないこともあります。
あらかじめ企業のガイドラインを確認し、全てのインターン先で期待される成果をしっかりと果たせるよう計画を立てましょう。
長期インターンとアルバイトの掛け持ちは良いですか?
可能なら掛け持ちOKです。
既に慣れ親しんだアルバイトを続けながら、新たに学びの場として長期インターンを始めるなら、現実的にも可能でしょう。
逆に、新しいアルバイトに挑戦することは新たな環境に適応するための時間とエネルギーを要します。
二つのことを新しく並行して始めると、短期間に覚えなければいけないことが増えるため、効率が悪くなってしまう恐れがあります。
なので、既に慣れているアルバイトを続けることを推奨します。
長期インターンの掛け持ちは注意して行おう!
長期インターンの掛け持ちを考える際には、それがあなたのキャリアにとって本当に価値があるのかをしっかりと見極めることが重要です。
掛け持ちによって異なる企業での業務を体験し、多くのスキルや実績を短期間で獲得するなど、掛け持ちでしか得られない経験がある場合は、十分に検討する価値があるでしょう。
しかし、掛け持ちには時間管理や中途半端になりがちといったデメリットも伴います。
業務量の増加はストレスや疲労の蓄積にもつながるため、健康などにも気を遣いながら、必要なら柔軟に勤務時間を調整することが肝心です。
その他にも、先述したようなデメリットがあることを十分に考慮したうえで、後悔のないような決断をしてください!