【27卒必見】楽天の就職難易度・採用大学・インターン・年収等を解説！

楽天は1997年に、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」のスタートからはじまった、サービス業を営む大手企業です。

2011年には、楽天市場の年間流通総額が1兆円を突破しました。

2020年には「楽天モバイル」の5Gサービスを開始するなど、インターネット関連のサービスを中心に展開しています。

2025年2月に東洋経済ONLINEが発行した『｢入社が難しい有名企業ランキング｣トップ200』によると、楽天は45位であり、入社難易度は「61.2」となっています。

入社難易度とは、企業に就職した学生の出身大学の入試難易度（偏差値）をもとに算出した指標です。具体的には、各企業に就職した学生の出身大学の偏差値に人数を掛け、その合計を就職者数で割った平均値を「入社難易度」として示しています。つまり、難関大学の学生の就職割合が高い企業ほど、入社難易度が高いとされています。

詳細は後述しますが、選考フローはエントリーシート（ES）やWebテストはもちろん、複数回面接に合格する必要があります。

筆者の経験としても、周りにいる高学歴の就活生でも選考に落ちているため、就職難易度は高いといえます。

楽天の2024年度の新卒採用人数は343名でした。

こうした採用規模を踏まえると、2024年度の新卒採用人数を基準に考えた場合でも、2025年卒・2026年卒以降もおおむね300〜400名前後の新卒採用が続く可能性は高いと言えるでしょう。

年度ごとの事業環境や戦略によって変動はあり得ますが、同社の採用戦略や市場における存在感を考えると、極端に大きく減少するとは考えにくいと考えられます。

（参考：楽天にようこそ! 2024年春新卒入社式に密着｜Rakuten）

楽天は正確な採用倍率を公表していません。
参考として、楽天グループ株式会社｜リクナビ2026におけるプレエントリー候補リスト登録人数は87,477人（2025年12月14日時点）となっています。これに対し、2024年度の新卒採用人数は343人であることから、これらの数値を用いて算出すると、採用倍率は約255倍となります。
（採用倍率 ＝ プレエントリー候補リスト登録人数/採用人数）

筆者も数十社の選考を経験しましたが、新卒就活では誰もが知る大手企業に応募が殺到します。

楽天もその1社で、採用人数も多く大勢の就活生が応募するため、採用倍率が高いのです。

楽天の採用実績を一部抜粋して紹介します。

マイナビ2026が公開している楽天の採用実績大学は以下の通りです。

上位10校は、以下のとおりランキング形式で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

（参考：楽天グループ｜大学通信オンライン）

楽天に学歴フィルターは存在しません。

ボリュームゾーンは難関大学であるものの、入試難易度が比較的容易な大学の出身者もいます。

しかし、楽天は就活生からの知名度が高く、魅力的な事業を展開しているため、国内外の優秀な就活生からの応募が集まります。

学歴フィルターを気にする必要はありませんが、入念な選考対策が必須です。

楽天の平均年収は、8,208,366円（2024年12月31日時点）と日本の平均年収よりも高い傾向にあります。

（参考：有価証券報告書｜楽天グループ株式会社）

以下はopenworkに掲載されている職種別平均年収の例です（公式発表ではありません）：

募集要項｜楽天によると、ビジネス総合コースの初任給は、学部卒の場合、月給35万円、院卒の場合は月給36万円です。

いずれも月40時間分の固定残業代を含んだ金額となっており、40時間を超える時間外労働が発生した場合には、別途時間外手当が支給される仕組みとなっています。

文系・理系問わず人気で、エントリー者数が非常に多い楽天の内定獲得は容易ではありません。

しかし、以下2点のポイントをおさえることで、内定に近づくでしょう。

就活で内定までたどり着けるのは、選考を通してポテンシャルを見込まれた就活生です。

周囲の就活生と比べて、自身の良さをアピールするためには差別化が重要です。

差別化のためには、周囲とは違うガクチカを準備することをオススメします。

しかし、学生生活の中で人と違うような経験かつアピールできることがないという人もいるでしょう。

そのような人にオススメなのが「長期インターン」です。

長期インターンでは実践的なビジネス経験を積むことができ、培った能力や失敗談、そこから得た学びは面接官から一目置かれるでしょう。

面接に向けてどれほど準備をしたかで結果は大きく変わります。

面接では内容だけでなく、コミュニケーション能力やビジネスマナーもチェックされています。

面接本番を想定して面接練習をしましょう。

初対面の社会人と話すのは緊張してしまう人は、長期インターンに挑戦してみてはいかがでしょうか。

長期インターンを通して自然にビジネスマナーが身についたり、初対面の人と話す機会も作れたりするので一石二鳥です。

エントリー時期は複数回ある年もあれば、1度しかない年もあります。

複数回あったとしても、第1期で選考をうけるとより志望度の高さを示せるので、第1期にエントリーすることをおすすめします。

また、楽天の選考は、エンジニア職とビジネス職に分かれています。

選考途中で変えることはできないので、特に理系の学生でどちらで選考を受けるか悩む方は早めに決めるようにしましょう。

ここでは例として、ビジネス職の選考について紹介、解説します。

選考ステップは以下の通りです。

楽天の選考の最初のステップは、エントリーシートの提出です。

25卒向けのエントリーシートで実際に出た設問は以下の通りです。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

百野研太郎（楽天代表取締役 副社長執行役員）の求める人物像は、「自分が活躍するフィールドを果てしなく広げたいと思っている人」です。この点を踏まえると、「（3）学生時代に力を入れたこと」では、自身が挑戦を通じて活躍の幅を広げてきた経験を書くとよいでしょう。

（参考：MESSAGE FROM READERSHIP｜Rakuten）

楽天のWEBテストは、「TG-WEB」という形式で、内容は、言語・非言語・性格です。

自宅受験のテストで、所要時間は約1時間15分です。

多くの企業がSPIや玉手箱のテストを採用しているので、TG-WEBのテストを経験したことがない就活生も多いのではないでしょうか。

TG-WEB形式のテストを受けるのは楽天が初めてというのは非常に危険です。

他社でTG-WEBを採用しているところを探して、楽天よりも前に受けておくことをおすすめします。

どうしても楽天が最初になってしまう方は、インターネットでTG-WEBの問題例が載っているサイトもあるので、見ておきましょう。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

オンラインで実施されるグループ面接で、所要時間は15分程度です。面接官は社員1人、学生は3人で行われます。

25卒向けの一次面接で実際に質問された内容は以下の通りです。

「学生時代に力を入れたこと」については、楽天主義を踏まえた観点から深掘りされる傾向があります。楽天主義の要素がどこに表れているかを自分の経験と結びつけて整理しておくといいでしょう。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

オンラインで実施される個人面接で、所要時間は20分程度です。人事社員1人が面接官として、学生1人を担当します。

25卒向けの二次面接で実際に質問された内容は以下の通りです。

二次面接では、「学生時代に力を入れたこと」を軸にしながら、モチベーション管理や対人関係、過去の選択に対する考え方など、人となりや価値観を深掘りする質問が多く見られます。そのため、エピソードの表面的な成果よりも、考え方・行動理由・改善のプロセスを説明できるように準備しておくことが重要です。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

オンラインで30分程度実施される面談です。この面談には選考要素はなく、学生の不安や疑問を解消することを目的としており、担当社員に対して自由に質問することができます。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

オンラインで実施される個人面接で、所要時間は30分程度です。社員1人（年次の高い社員）に対して学生1人で行われます。

25卒向けの最終面接で実際に質問された内容は以下の通りです。

最終面接では、志望動機についてかなり詳しく質問がされます。

また、楽天で実際に働くことを具体的にイメージしていなければ答えにくい内容が多いため、将来のビジョンを明確にしておくことに加え、企業研究を通じて「楽天で働くこと」への理解を十分に深めておくことが重要です。

（参考：25年卒 ビジネス職の選考ステップ｜ワンキャリア）

ここからは、楽天のインターンについて紹介します。

本選考に優遇があると噂もあるので、楽天志望の就活生はインターン参加を目指して準備をしましょう。

インターンの倍率は公表されていません。

しかし、誰もが楽天の名前を知っているほど人気企業なので、多くの就活生がエントリーすることが予想されます。

倍率は非常に高いでしょう。

楽天のビジネスと社風を、半日で体感できるプログラムです。主要事業をテーマにした実践的なワークショップに加え、多様な事業を牽引する社員との交流を通じて、楽天ならではの仕事のやりがいや面白さを深く体験できます。

営業やコンサルタント職、マーケティング職でのキャリアに関心がある方に特におすすめなプログラムです。

（参考：Rakuten Winter Internship 2026｜Rakuten）

フィンテック、財務経理、デザインの3つのコースがあり、実務に近いワークや、最前線で活躍する社員との交流により、各領域・職種の理解を深めることができます。

フィンテックコースは、日本におけるキャッシュレス化やフィンテック事業の業務を体感できるプログラムです。グループワークを中心に進み、フィンテック領域で活躍する社員からのレクチャーやフィードバックを通じて、実際の業務で求められる考え方やスキルを学べます。

財務経理コースでは、楽天の財務経理部門の役割や業務を1日で体感できます。

現場での仕事の流れや財務・経理戦略の立案・実行プロセスについて、講義やワークを通じて理解を深めることができます。

デザイン（UX）コースは、2日間で実践的なUXデザインのプロセスを体験できるプログラムです。ユーザー理解からコンセプト設計、プロトタイピングに至るまで、プロダクトづくりの流れを実際に手を動かして学べます。

（参考：Rakuten Winter Internship 2026｜Rakuten）

楽天のミッション、事業、キャリア、社風などを理解できるセミナー型のプログラムです。90分と比較的短い時間で開催されるので、気軽に参加できるのがポイントです。

「学業や部活など、忙しくて就職活動に時間を割くことが難しい方」、「効率良く楽天への理解を深めたい方」、「本選考に役立つ情報を知りたい方」におすすめです。

（参考：Rakuten Winter Internship 2026｜Rakuten）

楽天グループでの仕事の面白さや難しさを体感できる2日間のプログラムです。主要事業をテーマにしたグループワークを通じて、チームでの課題解決プロセスを実践的に学ぶことができます。

社員からのフィードバックを受ける機会もあり、楽天のビジネスや社風への理解を深めたい学生に適した内容となっています。

（参考： Rakuten Summer Internship 2025｜楽天）

Strategic Planning Programは、経営企画や戦略立案に関心のある学生向けの2日間プログラムです。

楽天の経営戦略に関する講義に加え、グループワークを通じて仮説構築から提案までを体験でき、戦略的思考力を実践的に養うことができます。

コンサルティングや経営企画分野に関心のある方におすすめの内容です。

（参考： Rakuten Summer Internship 2025｜Rakuten）

楽天では、上記で紹介したインターンのほかにも、多くのイベントが開催されています。興味のある方は、こちらからご確認ください。

ここでは、楽天の就活に関するよくある質問をまとめています。

本記事では、楽天の就職難易度や、採用大学、年収、そして楽天の内定に必要な情報を紹介させていただきました。

他者と差別化できるガクチカや面接対策の重要性も解説しました。

非常に入社難易度が高い企業であるため、楽天に入社したい学生は、しっかりと選考対策を行い、エントリーするようにしましょう。

本記事を読んで長期インターンが気になる方は、下のボタンから探してみてください。